ドスゴドス

久々の「ゾイド」カテゴリですが厳しいことしか書けないよー(涙)。昨日、ゾイド・リバースセンチュリーシリーズの完全新規製品(コトブキヤの製品と完成品のエヴォドライブを除くとLBレッドホーン以来の完全新規か?)ドスゴドスを購入したのだが……。

ZOIDS RCZ005 ドスゴドス

ZOIDS RCZ005 ドスゴドス

30分で組んで3分いじってゴミ箱行き。
「可動と稼動(ゼンマイ歩行)の両立」という困難なテーマに挑み、見事に果たした設計に対しては惜しみなく拍手を贈る。スライド式のロック機構などは、簡単構造・簡便操作で確実に機能し、しかも目立たないという優れものだ。
しかしその設計も、ゼンマイのどうしようもないパワー不足で全て台無し。自重が大き過ぎるのかその他の負荷がかかっているのか、ヨタヨタと二、三歩歩いただけで止まってしまう。設計上は可動と稼動を両立していても、実質において歩行不可とあっては何の意味もない。
後日発売予定の電動版が本命なのかもしれないが、これの印象が悪過ぎてちょっと食指が伸びません。
それともうひとつ、買った以上は言わせてもらうが、定価2940円は非常識。「ちょっと高いよね」どころでなくて、きっぱり非常識。いやなんつーかホントにね、ただ高いだけなのよ。3、4年前なら高くとも定価1000円程度で売っていたものを、ただプイと2940円にしただけ。価格相応の、なにがしかの付加価値を意識した形跡が全く見られない。それで良しとするメーカーの気が知れない。

この寂しいパーツ数を見よ。100円玉はサイズ比較用。
実際に手にとって強く思うのは「価格相当」というのはボリュームだけの話ではなく、「質感」も重要ということ。質感は多少大味でも、ギミックとサイズでボリューム感があるから納得できたのが旧来のこの価格帯のゾイド、ならばこのドスゴドスはボリュームがないぶん質感が高いか? というと……いまどき梨地ザラザラの表面、ディテールは当然のようにダルダル、武器や腕は1パーツ構成で肉抜き穴丸出しときたもんだ。悪い意味で、昔のゼンマイゾイドのまんま。この価格帯の製品は「パチ組でもまず満足、ディテールアップに手間をかければなお良し」でなければならないだろうに。
実売価格1500円程度なら、「しょーがねえなあ、もう一体買って手を入れてくか」という気になるけれど、実売2350円では「誰が2個も買うかこんなもん!」と。
ライトな層を完全に切り捨ててマニアのみを対象にする、というのはひとつの判断だと認めたい。だが、ディープなファンにもまた(完成品玩具とは違って)「複数買い」という購買行動があることも念頭において小売価格を決めるべきだったのではなかろうか。
ヴァルガはまた別格として今も大きな期待を持っているけれど、タカトミゾイドはもう今発表されているラインナップを出したところで終わりでいいんじゃないかね…。
ヴァルガがいかに別格かは下記を見よ。
http://www.takaratomy.co.jp/products/zoids/staff/001.html
車輪走行ものは小ゼンマイでも快適に駆動するから、ドスゴの二の舞にはならないだろうし。