- 作者: 不知火プロ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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欲を言えば、後年第4話が改題されたことや、第9話のラストが改変されたことにもふれて欲しかった。
と、ここまでは前置き。本題はp70、68年版第13話「ミイラの沼」の脚注だ。
絵コンテには千年に一度、金星の光を反射した月の光のことを「ノストラダムスの光」と呼んでいた。それについては特に説明もなく、当時の流行を反映したものだと思われる。
ちょっと待て! その絵コンテが描かれたのはどうあっても1967年12月以前だぞ!? 五島勉の『ノストラダムスの大予言』が世に出たのは6年も後の1973年11月。放映当時はまだ流行していない。いや、それどころか、当時はノストラダムスの名を知る者もほとんどいなかったのではないか?
いったいどんな人物が、いかなる意図をもって書いたのか非常に気になるが、残念ながらスタッフは不明。いずれにせよ、五島勉以前に、ノストラダムスという名(単語)が、神秘性を帯びた言葉としてアニメに使われていた(フィルムでは使われなかったが…)という事実はとても興味深い。