<週刊>少年ジャンプが休刊に

月刊に続き週刊少年ジャンプも休刊
発行部数は全盛期の半分以下に低迷

2007年04月01日 08時00分 更新

集英社の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」が休刊することが1日、分かった。集英社は既に「月刊少年ジャンプ」を6月発売号で休刊することを決定しており、「少年ジャンプ」は事実上消滅することとなる。出版不況と多メディア化の激流は、ついに少年漫画誌のトップブランドまで飲み込んだ。
週刊少年ジャンプ」は1968年創刊。90年代半ばには650万部という新聞並の発行部数を誇った人気漫画雑誌だが、現在は約280万部と半分以下に部数を落とすなど低迷していた。
「単行本しか売れず、どこの漫画誌も苦戦している。他誌なら300万部近く出ればまず安泰だが、もとが大きかっただけに全盛期の半分以下では確かに減らしすぎだ」
出版業界関係者は現状を明かす。
 週刊少年ジャンプ編集部は取材に対して「休刊の決定は事実」と認めたうえで、「先に休刊を決めた月刊少年ジャンプと同様の発展的解消だ。時代に合った新雑誌を今年末に始める予定」と話す。
 同誌にはアニメ版が放映中の連載作品も多く、この4月には「ラル・グラド」と世界観を共通とする「ブルードラゴン」も始まる予定。31年目を迎えた長期連載「こちら葛飾区亀有公園前派出所」や、劇場版アニメが公開中の「ONE PIECE」などの処遇も気になるところだが、「原則として全作品の終了を予定している」(編集部)。


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