/迫撃!トリプル・ドム

機動戦士ガンダム』の制作裏話に関しては、根拠のない伝説も色々とあるのですが、まぁ「低視聴率にあえいでいたため、戦闘シーンを派手にすべくモビルアーマーという異形の敵を登場させた」との話は事実だろう、と考える。
すると「迫撃!トリプル・ドム」の回の冒頭、不服を口にする部下に手を上げ、メンツや権威をかなぐり捨ててモビルアーマー計画を強力に推進するキシリア中将は……。



――スタッフが上げてきた今後のストーリー構成を撒き散らす富野監督。
富野「おふざけでない。まったく問題にならぬプランです。ポピーのシェア拡大の中からクローバーはどれだけ貴重な資源を送り届けてくれたか、お忘れか? モビルアーマーの実用化も全て」
スタッフA「おそれながら、それでありましては日本サンライズの権威が」
――スタッフAを平手打ちする監督。
富野「クリエーターのメンツ、製作会社の権威、それが傷つけられても『ガンダム』が勝利すればよろしい。各部隊に配属中の重モビルスーツで、派手な戦闘シーンにも耐える物があるはずです。それをまわす事も考えるべきでしょう。……すべて臨機応変にな」