最近買った本

こうして書き留めておかないと、積ん読どころか以下同文。

『人間の土地』(ISBN:4102122028)がべらぼうに面白い。「もっと早く読んでおくべきだった」ではなく、「これまで読まずに取っておいてくれた過去の自分に感謝する」と思うほど面白い。一文一文がいちいち面白いので、なかなか読み進められないのが難だ(やっと1/3)。
感想とかは読み終えた後で、これは「明日は昨日の為にある」のほうでの扱いになるかな。「飛行機のおかげで、ぼくらは直線を知った。」とかいった、近代の機械(飛行機)によって得られた新たな視点と、それを立脚点とする比較文化論的な思考……あたりを、私自身が飛行機による移動ではなく鉄道旅行を好む理由と併せて語りたいです(なんか鬱陶しい長文になりそうだけど)。
で、この新潮文庫版は表紙だけでなく解説も宮崎駿が手がけているのですが、その宮崎駿+飛行機の新刊ということで……。

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの

話題の『ブラッカムの爆撃機』を購入、とりあえず巻頭の漫画をパラパラめくっただけ。それにしても、こういうのを立て続けに読むと「いいかげん宮崎駿を大作期待・名作期待という呪縛から解き放って、当人の好きなものを好きなように撮らせてやれよ」と思う。
 
発掘カラー写真 続・昭和30年代バス黄金時代 (単行本)

発掘カラー写真 続・昭和30年代バス黄金時代 (単行本)

あの『昭和30年代バス黄金時代』(ISBN:4533061761)の続編。値段は今度も税別6000円。今度もかなり迷ったのだが、今度も泣きながら購入。内容的には、まぁ3800円だったら泣かず迷わず購入していた、といったところ。で、残り2200円の価値をどう納得するか、だったのだが、やっぱり「他に無い」ってことにそれだけの価値があるんだよな。それが私に必要かどうかはともかく

こんなに楽しい!妖怪の町

こんなに楽しい!妖怪の町

『人間の土地』を一休みにして一気に読み終える。まぁぼちぼち。境港が妖怪の町として確立されるまでの経緯や、水木サンのインタビューなどの本編はたいそう面白いのだが、著者の考察とか感想が控えめに言って陳腐、歯に衣着せずに言えば幼稚で読むにたえない。まぁ一般向けとはこういうものなんだろうけど。