読んだ本

読んだきりほったらかしになっている本のタイトルを記録代わりにざっくり並べておく。

ステルス・デザインの方法―イルカの記憶と都市の閉塞感を減らす技

ステルス・デザインの方法―イルカの記憶と都市の閉塞感を減らす技

あまりにヒドい内容なので、いつかボロクソにブッ叩いてやらぁ! と思っていたのだが、amazonカスタマーレビューにて、ところてん氏が私の思っていたことを概ね書いてくれたので溜飲を下げた。
ところてん氏は触れていないが実は狭義トンデモ本の要素も満載で、そこにインスパイアされた疑似科学ネタもひとつあるのだけれど、それはいずれまとまったときに披露。
美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)

美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)

ステルスデザインの口直しに、五十嵐太郎ならマトモだろうと読んだ本。概ね期待どおり。「醜い景観・醜い都市」をつるし上げる側に対して疑義を呈し、彼らの言う「美しい都市」が実現すると、つまり平壌になるという分析が心地よい。
三丁目の猟奇

三丁目の猟奇

昭和30年代の猟奇的な事件を漫画で紹介。値段相応に面白い。ただ、「金魚鉢」を絵にするのは勘弁して欲しかった……うぷ。
逃亡日記

逃亡日記

作者自身が冒頭で「皆さんこの本買わなくていいです!」とぶっちゃけるような「失踪日記」便乗本。確かに「失踪日記」しか知らない人は買っても仕方ないと思うが、漫画家としての吾妻ひでおに多少なりとも興味があるなら買って損はないはず。「実はオレ、鴨川つばめさんって全然理解できない」は結構な問題発言だ。

なんか、突然変身したりするけど、これどういう意味があるんだろうって。どういう必然性があるんだろうって、そこに意味を求めちゃう。オレ、鴨川さんの作品で笑ったことないんだよね。

お前が言うか、吾妻ひでお(笑)。

集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス)

集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス)

お勉強。戦後マルクス主義に始まり80年代の「現代思想」を経て今現在の「現代思想」に至るまでの日本の思想史が、高密度かつ読みやすくまとまっている。とはいえそれ以上の刺激は得られなかった。
現代のポストモダン的状況においては、社会を分析する道具としての「思想」は概ね不要になっているような気がするなぁ。
アリスの論理―不思議の国の英語を読む (生活人新書)

アリスの論理―不思議の国の英語を読む (生活人新書)

面白かったが読後残るものは無し。大谷壮一と「一億総白痴化」の時代をめぐって、発言が世に出た経緯とその当時のTVを取り巻く社会情勢を解説。私には興味のある本だし、その興味に答えてはくれたが、テーマを絞りすぎで全体としては薄味な印象。
反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書

反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書

あまりにハイブロウ過ぎて私の理解を超えている冗談。とりあえず、こういう本が世に出ていることが面白い。
オカルトの帝国―1970年代の日本を読む

オカルトの帝国―1970年代の日本を読む

最近の私のテーマのひとつ、70年代の断層にドンピシャの本。これはいずれちゃんと紹介します。