週刊少年ジャンプ#11

 
「『ワンピ』『ナルト』『ブリーチ』『ES21』はいい少年マンガだが私の心は躍らない。何故だかわかるか!
それはこれらが既に人気を極めてしまっているからだ。進化が止まったマンガを読んでいても退屈なだけだ。
さらば! 最強連載陣と呼ばれたマンガたちよ!!」(声・松本保典)

というわけで今週は主力連載陣の感想は無し。さらばといいつつ読んでますし、それなりに面白がってはいますがあえて書くほどの感想が無いのよね。
 
巻頭カラー■『代原』
いつかやらかすとは思ってましたが、とうとう巻頭カラーで落としましたか「HUNTER×HUNTER」。どうも本当に体調を崩しているようだし、毎週は描けないのは仕方ないとしても、ちゃんと予定を立てて、休載はあらかじめ休載として、原稿を落とすのだけは避けて欲しいもの……って、あれ? 載ってるよ「H×H」。じゃあこれ何?

■『HUNTER×HUNTER
「突入まで、あと1ヵ月半……!!」なんてネタにはするものの、4月までの休載は噂で聞いていたし特に驚きは無し。。「落とすよりはマシ」ってものだが、いい加減打ち切りや移籍があってもおかしくないよな……。つーかこのタイミングで長期休載って、巻頭の代原がホントに代原みたいだ。なお、あれについては「ジャンプのコア読者層にはこういうのがウケるのかもね」と静観。あえて叩きはしませんが、ワタシ的には代原という位置付けなので、「新人の初連載は飛ばさずに読む」ルールの適用外です。
前回のあのヒキから単なる状況確認&説明で済むとはかえって予想外だった(笑)。王のアイデンティティクライシスは引っ張りますなあ
 
「これだ…! これこそ私の胸を熱くさせる! 『太臓』『ネウロ』『みえるひと』! 
今週も感想を書かせてもらうぞ!!」(声・松本保典)

とまあ、微妙なポジションの作品のほうが読んでいて色々と面白い。
 
■『太臓もて王サーガ
バレンタイン合わせのセンターカラーでトビラ、本編ともかなりの力作。画力が上がったというか、女性キャラを可愛く描けるようになったと思う。
本編の導入、木嶋に勝負を挑まれるまでの流れがなかなか丁寧、かつ短くまとまっている。「おおかたさっきも」「ちが――う!!」あたりの会話が絶妙で、これ、木嶋のほうは勘違いしたままなのに太臓はそれには気付かず、でも会話が成り立っているのね。
矢射子は不憫だけど、対太臓以外にも動く理由ができてずいぶんとキャラが立ってきたな。半ば無理矢理花子を登場させて強引に逆転勝利かと思わせて実は無関係、という結末も練られていた感じ。
クリスマスに続いてバレンタインでもスルーされた「もて四天王の4人目は誰?」の件は、作者も忘れているとみた(作品中では謎としてさえ言及されてないし)。

■『魔人探偵脳噛ネウロ
鉄格子の向こうからおいしいところをさらっていくアヤ・エイジア。弥子の「犯人の内側を捕まえる」能力については、以前吾代が一度チラっと言及して、今回になって弥子自身がそれを言われるというあたり、意外にもといっては失礼だがなかなか考えられた話運びだ。「泥棒でも総理大臣でも誰でもいいや」なんてうかつなことを言ったものだから、再登場してしまった泥棒にして総理大臣のサイ。次回の巻頭カラーに向けてうまいこと役者をそろえてきました(アヤは今週だけだろうが)。温泉のときの変人教授はいつ再登場するのだろう。

■『みえるひと
先週まであれだけ善戦していたガクがいきなり倒されてるあたりがジャンプ病(苦笑)。ただ、作品全体としてテンションは維持できているので、まず批判することではないか。
次に終わる連載は「ミスフル」は確実として、これは果たして「ツギハギ」が落ちてくるまで踏ん張れるかな?