『まんがタイムきららキャラット』10月号

なんと一本も休載が無い! 200号記念号以来かな? まぁ本来は無いのが当然なんだから、個々のページを減らすにしても今後もこの調子でいって欲しい。
そうそう、この雑誌で代原でも出張掲載でもないゲスト作品といえば普通は3号連続で、なのに「まちカドまぞく」が載ってないよ!? と思ったら次号予告に新連載センターカラーとあった。まずはめでたい。やっぱり好評だったんだなー。
 
「GA 芸術科アートデザインクラス
表紙&巻頭カラー。表紙は如月とトモカネで夏の夕暮れだが、本編は久々にキョージュがメインの回で辛気臭いややシリアスムード、そして冬の真っ只中。
夕暮れ時の"マジックアワー"がテーマで、カラーに作者の気合がかなり感じられます。「世界が最も美しく見える時間」をそれとしてマンガに描かなきゃならないんだから、そらまあ気合も入ろうもの。単に夕暮れというだけでなく、ちゃんと「冬の空」に見えるのがすごいね。
お話はキョージュを介して他の4人の「空想」観を見せるという趣向で、メインのはずのキョージュが傍観者になっているのが面白い。ところでキョージュには「死期が見える」とかなんとか超能力があった気がするんだけど、あれはどうした?
 
「Aチャンネル」
準レギュラーの先生三人組がメイン、レギュラーはユー子のみが登場&ケイ子という珍しい布陣の回。この面子では鬼頭先生の熱血も佐藤先生の変態もスポイルされているような……。
 
ひだまりスケッチ
なずなと乃莉すけ、そして茉里の三人しか登場しないという、これも珍しい布陣の回。茉里ちゃんは何でもできる子ポジだから、こういう絡め方でキャラを立てていくことになるのね。でも乃莉すけもそういう路線寄りのキャラだからちょっと被ってる感あり。
 
キルミーベイベー
やすなとソーニャが池に潜る回。やすながいつにも増してバカだった。オチは予想外。
 
「ばーどすとらいく!」
初めて見た恐竜に目を輝かす…というだけなら型どおりの展開だったが、巧いこと「鳥型の侵略宇宙人」設定を絡めてきた。
冒頭2本が意味不明で、何か今後の伏線なんだろうけど、この号の中でオチなり明確なヒキなりを付けて欲しかったところ。
 
「セカイ魔王」
危機的状況はアルシャさんがくれば打開される、というのは予想できたことだが、そこまでが長くて妙にハラハラ。改めて数えたら16ページもあった。つまり2回分掛けたのね。二人で力を合わせて神を引っぱたいて万事解決……とはいかず。次回最終回。