ゾイドジェネシス#4

田舎者は街に出たら悪い人に気をつけましょう、というお話(笑)。コトナ登場です。今回、これまでの設定やキャラの整合性に色々と「?」なところがあるなと思ったら案の定、脚本家が違ってました(1〜3話は西園悟の単独脚本、4話は西園悟松崎健一の共同脚本)。それでも決してクオリティが落ちているわけではありませんが、シリーズ通してのすりあわせがもう少し要るのかも。

世界観】 今回、街の住民側からはディガルドのディの字も出ず。ジェネレーター停止のいきさつを話す中でルージは「ディガルドの連中」と言っているのですがコトナはノーリアクション。ここだけ取ると「ディガルドの侵攻はまだ知られていない」という描写にも見えるのですが……さて。ジェネレーターの修理については、門番もコトナも適当にあしらっているという感じ。修理しようという発想自体がないのかもしれません。
生活感の描写は相変わらず細かく、目抜き通りに自動車道に相当するゾイドロード(←それ前作)がある街の設計もすごいが、その上「ゾイドは左側通行!」と交通ルールまであることには笑ってしまった。

ゾイド】 1〜3話までは基本的に4足獣vs2足恐竜だけだったのが、様々なタイプのゾイドが登場してバトルにも面白みが出てきました。ムラサメライガー、ソード基部の機銃を使ってましたが、いったいいつの間に使えるようになったのか……。整備不要としても使い方とか補給とか。レインボージャークが孔雀状の尾羽から放射する、「ゾイドの運動神経を麻痺させる」音波(?)パラクライズはバイオゾイドには通用するのでしょうか。盗賊団のゾイドはザコ同然の扱いでしたが(泣)、地中から奇襲をかけるステルスバイパー(妙に長いのはGF編と同じ設定?)、わしゃわしゃと這い回るダブルソーダなど出番は短いなりに見せ場あり。

ルージ】 「先に見つけてラ・カンとミィをびっくりさせてやろう!」とか、ラ・カンたちに街でのことを隠そうとしていることとか、キャラがちょっとブレてきた感じがします。もっとも、前者については旅立ちの回想が入ることでジェネレーターの修理を急ぐ気持ちが描いてしましたし、後者は、まぁ「なべてこの世は事もなし」と(苦笑)。あとはホントに「田舎者は街に出たら悪い人に気をつけましょう」ですな。

コトナ】 ぼよよ〜んな胸に対するバラッツの運転手の「おお〜!」な反応が大げさ過ぎてオモシロい。領主の依頼で盗賊団を一網打尽に……って一体何者なんだか。そのあたりは次回以降か。実質的に今回の主役でしたが、あんまり書くことないなぁ。

ラ・カン&ミィ】 今回は完全に脇役。一番キャラが立っていたのはルージのイメージ映像での仁王立ちだったり(笑)。最後のルージの様子をみて、何も気づかないミィはちょっと鈍い気もしますが、これはラ・カンとの対比だから仕方ないか。