プリパラ#22、23

 
#22「学園祭でライブクマ〜!」
学園祭でライブクマ〜! と言ったって大神田校長が黙っているわけもなく、校則を盾に中止を命じてくるという展開。校則といっても「校長先生則」、と言うからいかにもネタっぽいけど、リアルにも児童生徒向けの校則の上位に学校法人定款があるし、学園祭となればそちらの話になるから割と現実的な展開なんだよね。ていうか、そういうリアルを踏まえてあえて「校長先生則」というムチャなアイデアを出してきたのが凄いと思う。

それと、なんか当たり前のように受け止めてたけど、学園祭というこの季節ならではのネタに、2クール目から始まったソラミ対ドレシの対決と、第1話から引っ張ってきた校長との衝突を絡めるシリーズ構成って改めて考えるとかなり練られているよな。

いったんはライブ中止となったところで、これまで名前のあるモブキャラ程度だった雨宮くんが思わぬ活躍。南委員長=みれぃだと知っているという美味しい立場、役回りだったけど、ぶっちゃけいなくても南委員長はライブを実現させてたはずで、あまり意味が無かった気も…。まぁそれくらいが良い按配だろう。

そしてライブは道路占有許可を得て校門前でトレーラーを展開して、というもの。前シリーズを見ていた人には懐かしいけど、そうでない人には「何故トレーラー?」だったのではなかろうか。「パプリカ学園のためだけのライブなのね」って言ってたけど、実際のライブには観客が入っていたことはスルーしよう。

ライブを終えて「きっといつか大神田校長もわかってくれる!」と能天気ならぁらだけど、実際にはむしろ神経を逆撫でしていたわけで……。プリパラがこの世から消滅するまで容赦はしない! と誓う大神田校長で幕。「リメンバープリパ〜ラ!」……あ、そういや今日って。
 
#23「プリパラ最後の日でっすわ!」
中学部の薄井校長がいきなり登場していきなり退職。前回のヒキでは手段を選ばす中学部支配下に収めるの校長を務める勢いだった大神田校長だったけど……ていうかぶっちゃけ、イリーガルな手段で中学部の校長を失脚に追いやるくらいのほうが話がまとまっていたけど、さすがに土曜の朝の女児向けアニメでそこまで悪辣なことはしなかったか。

ともあれ全学園でプリパラ禁止となり、大神田校長との前面からの衝突が始まって、いよいよ2クール目も大詰めという感じ。シオンの部屋の剣道着(#14)、ドロシーの眼力(#18)、みれぃのプリチケ三重パック(#19)、お好み焼き屋のニンジャ装束(#20)と、これまで小出しにしてきたネタを改めてまとめてドンと出してくるあたりが巧いです。

元から只者でない大神田校長ですが、ドロシーの眼力には眼力で返し(トリッキーパックかと思った)、シオンの竹刀には「リナちゃんの刀の錆にしてくれようぞ!」で正面から応戦するという大物感よ! ……いやもう、竹刀持って校長室に乗り込んできたあたりは少々行き過ぎと感じられたけど、そこから掃除機で応戦する展開にしてギャグとして中和するセンスが尋常でないね。

それとシオンの口上、桃太郎侍のパロなのに「一つプリパラ禁止でみなの精気をすすり、二つ無慈悲にプリチケ取り上げ三昧、三つ憎き掃除機ともども退治てくれよう東堂シオン!」てな具合で「それ全然ひいふうみいになっていないよ!?」というツッコミどころなんですが、そこで校長、「四つよいこだねんねしな」と、ちゃんと「よ」で返すあたりにも老獪さが感じられた。ていうかそんなとこで老獪さを演出してどうすんだよ(笑)。

ニンジャきょうだいの活躍でプリチケを取り戻してドレパは復活するものの、やっぱりというか結果は校長の神経を逆撫でしただけ。これでドロシーにもデレが入るのか。

そして校長の謎ワード「プリ券チョキる」を引っ張りつつ、剣に刺さっていた謎の人物(笑)のカードの登場で続きは次回、「さよなら、プリパラ」 ……最終回じゃないぞよ、もうちっとだけ続くんじゃ。具体的にはあと1クール。あ、でも2年目があるとか無いとか……。