週刊少年チャンピオン#36+37

色々と大きな動きがあったので久々に「チャンピオン」感想。
 
「錻力のアーチスト」
まさかの幕切れにしばし唖然。しかし結果から逆算すれば、これは元より春の県大会。本番というべき港南との試合を夏に持ち越して、ここでこういう展開になるのはある意味当然だろう。これで試合以外の場での「課題克服」という展開に流れるわけだ。

第1話と同様に負けて、しかしチームプレイに目覚めたからこそ重さが違う清作のダメージに、ここまで積み重ねてきたドラマを感じる。力強くきっちりフォローする弐織や、途中交代を余儀なくされた之路の「お前はよくやったよ」、そして清作の天然が感染したままの栗原のフォローも良いが、微妙にズレつつ核心を突いた分析をする八子の描写がまた巧い。
 
バチバチBURST」最終回
最終回、といってもまた改題だろうと思っていたら特に予告は無かった。まぁ作者が「幕下編はここで終わりとなります」とツイートしているので、鋭意製作中という次回作はバチバチ幕内編なんだろうけど。
ともかくも、最終回は最終回としてきっちり綺麗にまとまっていました。ただ、「親子二代にわたる因縁に決着がつくまでの話」だったとはいえ、最後にひょっこり虎城が現れて(ずっと出続けていてたキャラだけど、鯉太郎の前にはどうしても「ひょっこり」感がある)火竜そして鯉太郎を認めて幕、というのはなんだか釈然としない。ひとコマのイメージカットであれ、王虎を出して欲しかったところ。
しかしまぁ、これで掲載誌が「チャンピオン」でなかったらアニメ化まで届いている作品だよなあ。ゴールデンとか夕方とは言わないけど、深夜枠とか、ほら、日曜の朝6時30分とか(笑)。
 
「マリリーン大魔法研究所」
昨年6月、「吸血鬼すぐ死ぬ」でデビューした盆ノ木至の新作。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130628
勢いと掛け合いの可笑しさは相変わらずだが、「全ての性別を上書き」という説明の時点で(つまりまだ何も始まっていないのに)その後の展開からオチまで読めてしまうヒネリの弱さがちょっと残念。隣田さんのキャラで持っているという感じになっちゃってなー。ともあれ短期集中連載なので次回以降に期待。
 
名探偵マーニー最終回
3ページ目の黒幕顔がゆりかちゃんに似合い過ぎ。長編としては前々回、前回で終わっており、今回はカーテンコールといった趣向。首無しニワトリとかまでいるんかい(どうやって捕まえた!?)。いちいちハシラの登場人物紹介でフォローした担当さんもお疲れ様でした。
これも「バチバチ」の佐藤タカヒロと同様「次回作は鋭意制作中」だそうで、「秋田書店の社員が優秀ならまた秋にはチャンピオンで会えるさ」てなとこでしょうか。つか、「少年ルパン」を単行本化してくださいな。
 
いきいきごんぼZ」
イマキマキ―の太ももがまぶしい。ていうかこれもう普通にラブコメじゃないですかー。