押井守が実写パトレイバーを撮る条件

内容の評価を抜きにページ数と判型と紙質だけで評価してもコストパフォーマンス劣悪な『ハイパーホビー』だが(付録無しで税別1241円ってこれ毎号買ってる人いるの? よく潰れないよなぁ)、7月号は実写版「パトレイバー」の特集目当てで購入。
第一章について「『いつもの押井節』『これ面白い?』といった感想もあるのだが」と前置きしたうえで、第二章は「これが本気で面白い!」と書かれると「それなら観に行くかなあ」という気にもなる。

さて特集の冒頭は押井守インタビューなんですが、東北新社から実写版パトレイバーのオファーがあった際に押井監督側から条件を提示した、という話が出てくる。以下、OHはインタビュアーです。

OH お金ですか。
押井 お金は3番目くらい。
OH 1番はなんですか。
押井 1番は……ドロドロした話になる(笑)。
OH そうですか(笑)。じゃあ2番は?
押井 企画だよ。こういう中身でやりたいと。

てな感じで1番目の条件は語らずじまいなんですが、それって「ヘッドギアの他のメンバーを入れない、口出しさせない」だよねえ。
なんでそんなこと知っているかというと、押井さん他誌のインタビューでは言っちゃってるから。

だから、本シリーズで僕が出した条件のひとつが"ひとりでやる"こと。ほかのヘッドギアのメンバーが加わるならやらないつもりだったんだ。

(『テレビブロス』4月12日号p45)

なので今さら避けるような話ではないと思うんですが何故こうなった? ハイホしか読んでない人は結構気になると思うんだけど……。
ただまぁ、ひょっとすると実際のインタビューでは聞いてきたけど原稿に起こす段階で飛ばしたのかも? そこを流したおかげで『ブロス』の記事には無い内容にまで踏み込めた、とも言えます。ゲスト的に2話だけ監督した『ケータイ捜査官7』や舞台の『鉄人28号』への言及はホビー誌らしい視点でちょっと興味深かった(ってまぁ特撮雑誌やアニメ誌でもそんくらい言いそうではあるが)。