ガンダムビルドファイターズ#18「ブラッド・ハウンド」

うーん、うーん。いいかげんにもう「「何をどうすれば強いのか」があやふや」の件は諦めてスルーしようと思っていたのに、これではやっぱり一言ふた言書かざるを得ない。
メイジンのほうは「関節にグリスを塗る」という模型的な対策で、
兄弟のほうは「実はEXAM積んでます」という設定的な強化で。
……何これ?



うーん、うーん。……何これ? の一言なんだよな。例えばセイ君とラルさんに、
セイ「あれはEXAMシステム!? どうやって!?」
ラル「ほう! あの光、頭部にLEDを仕込んだか!!」
みたいなやりとりをさせて「模型的にもEXAMを再現してるんですよ」というエクスキューズがあれば「それなら強いや」で納得できるのに。
逆だとアレか。
兄弟「何っ、兵が全滅だと!? 何故だ!?」
メイジン「開戦当初にジオンが使っていた毒ガスを散布させてもらった!」
とまぁ設定レベルでの歩兵(工兵?)対策もあり得たわけで。でなけりゃ一見チェーンマインなんだけど「人間だけを殺す機械」バグを連結している、なんてのもアリか(夕方の子供番組的にNGだけどね)。

ともあれ、「模型」と「設定」という異なる次元のものが同列のバトルでぶつかっていて、どうも煮え切らない。「模型的な対策」と「設定的な強化」を対比することこそが製作者の意図なのだ、と取れなくもないけど、対比が感じられるのってそこだけだしね(ていうか「グリスを塗る」という対策だけが模型的で浮いてしまった印象)。

それと、メイジンは「お前たちがやっていることは戦争だ」とか憤っていたけど、そこも何に怒っているのかわからない。ていうか「ガンプラはどんな自由な発想で作ってもいいんだ」がセイ君ひとりの思い込みでなく作品全体のテーゼであるなら、ガンプラで戦争をやったって非難されるいわれはないわけで。うーん、うーん。

そんなこんなで毎度のことながら「何をどうすれば強いのか」の不明瞭さに頭を抱えるわけですが(そういや今回プラフスキー粒子関係なかったな)、そこにさえ目をつぶれば非常に面白いというのも毎度の話。兄弟・狙撃準備→メイジン・相手がどこにいるか判ってないけどとりあえず狙撃ポイントに攻撃→兄弟・こっそりとバックパック犬移動→メイジン・ドーム競技場に退避→兄弟・実は歩兵部隊を展開していた→メイジン・実は対策済み→兄弟・実は真っ向勝負でも強い→メイジン・実は予め予備の武器を配置してあった……という、実は実はで二転三転するバトルの流れ自体は見応え十分。「タイムストップ作戦」(時間よ止まれ)なんて小ネタも冴えていたし、最後はケンプファーがガトリング砲で敵機を蜂の巣に! これでミーシャの無念も晴れるだろう。ヒップフラスコのウイスキーを空けて乾杯だ。

実質2対1でいいのか、1/144フィギュアを使ってもいいのかとかそこらへんはスルーですよ。だってジムスナイパーK9のバックパックは犬型に変型するし、1/144の兵隊は付いてくるし、商品仕様がそうなんだから仕方ない。反則というより販促だな(つまんない)。

HGBF No.010 1/144 ジム・スナイパーK9 (ガンダムビルドファイターズ)

HGBF No.010 1/144 ジム・スナイパーK9 (ガンダムビルドファイターズ)




仕事帰りに買ってきた。とりあえずこれがビックリ。

EXAM再現って事前に情報出てたっけ!? その他、箱絵が雨のビル街だったり(ドッグパックも同様)、アニメとの連携がかなり密に図られているようです。1話限りのゲストメカなのによくやる。