最近観たTV番組

 
ガンダムビルドファイターズトライ
「お前… 才能無えよ。ガンプラアニメの」
今出ている『グレートメカニックDX』に監督インタビューが掲載されているんですが、「悩んだ末にアレだったのかよ!?」「考えた結果こうしたのかよ!?」と色々と明らかになるので「トライ」に見切りを付けたい人は必読。他の監督がやった作品、それも一応のヒットとなったタイトルを引き継いで、半年という中途半端な間を開けて続編開始、というのはやはり難しいんだなとは思ったけど、なんというかそれ以前の問題だった。

例えばこれ。私が「好き嫌いでなくキッパリと「ダメ」。やっちゃいけない」と酷評した(10月31日付)、第4話でのミナトのガンプラづくりの描写の件。

ガンプラ」作りは細かい作業ですから、今回は敷居を下げるという意識もあったので、それが「面倒くさい作業」みたいに感じられてしまう危険性は避けたいと思っていました。また、組むシーンを描くことで映像的なテンポを落としてしまっていいのかなと。では逆に「ガンプラ」作りをファンタジーにしていいのか、という点も難しいですよね。結局悩んで、最終的にはああいう落とし込みを選択しました。

「悩んだ末にアレだったのかよ!?」というのはちょっと違うな。「そこでそういう悩み方をしたのかよ!?」か。もっと簡潔に言うと「ああ、バカなんだこの人」。

例えばサッカーアニメで「「疲れる競技」と感じられる危険性を避けるため」とかいって、ゴール前に瞬間移動して華麗なシュートシーンだけ描いたらおかしいだろ。なのにこの人、単に「フィールドを走る描写を省く」だけでは飽き足らず、瞬間移動させちゃう。しかも、それがどれほど見当違いか気付いていないばかりか、インタビューで語って聞かせているという。なんというか、度し難い。

(追加)

コメント欄で触れた「ガンプラブレイカー2」PVがYOUTUBEにもありました。
 
「Gのレコンギスタ#13
宇宙用バックパックのプラモを何となく手に取ると、重要なネタバレを食らわされるので要注意だ!

箱の横の商品説明にサラッと「冒頭のG-セルフ(及び必然的にラライヤ)はどこから来たのか?」の答が書かれていて、くそぅもうちょっと気を使えよシールドなんて要らねえよと思ったのですが、しかし冷静に考えると1クールも終わりだというのにそれすらはっきりさせてないアニメ本編のほうの問題だよな(苦笑)。

宇宙に出てから次第に正気を取り戻しているふうに描かれていたラライヤが、どうやらかつてザンクトポルトに来たことがあるふうに描かれて、いよいよ謎のヒロインらしくなってきたけれど、「1クールも終わりだというのにやっとここなの?」と言わざるを得ないのだった。しかもラライヤ、ザンクトポルト出身ではないし、月からのMS(月というのは月面基地のことなのか、月の向こうのスペースコロニートワサンガなのかがわかりにくい恨みもある)に恐怖しているから、どうやらそちらから来たわけでも無いらしい。

一方でクンパ・ルシータは月の使者がくるとコソコソ姿を隠していて、その出自が暗示されたわけですが、こっちはマァ以前に「地球人滅びろ」的なモノローグがあったから特に驚きもなく。

1クールの節目らしい台詞と言えば、ついにタイトルの「レコンギスタレコンキスタに非ず)」が出たわけですが、それを口にしたのがよりによって大統領のバカ息子だもんだからどう受け止めるべきか悩む。
 
結城友奈は勇者である#11
最終回を前に一度、ワタクシ的な評価ポイントを整理しておこう。
1・「セカイ系」を意識的にコントロールしていること
2・その際、可能な限り「登場人物」と「設定」を削ぎ落としていること
3・にも関わらず商品として成立していること
とまぁそういうわけで、仮に最終回が綺麗に着地できなかったとしても、実験として意義ある作品だったと評価します……と今のうちから予防線。

というのは11話の感想がまず「うーん、こうなったか」で、さすがに4話連続で「なるほど」とはいかなかったから(苦笑)。5人の中で一番面白い立ち位置だった夏凜というキャラを、こういう形で消化というか消費してしまったのはちょっと残念だ。

やりたいことはわかる。というか変わらず一貫している。大赦に道具として使われていたことや、その大赦が色々と根本的な部分で隠し事をしていたことではなく、道具でしかなかった自分にそれ以外の存在意義を与えてくれた勇者部のほうを、勇者部だけを見ているという明瞭さがここにはある。

つまり、「大赦(大人たちや社会)のほうはどうでもよくて、勇者部(仲間たちとその周囲)だけを見ている」という話の背骨が今回もビシッと貫かれている……のだけれど、いやあ、大赦に恨み言のひとつも言わないというのはさすがに人の心情として不自然だろう。前々から書いていたように、構造が物語全体を支えきれていない弱さがまた露呈してしまった。

それと個人的には、勇者部を外側から見る視点でもって相対化を図るキャラだと思っていたから(現に第3話ではそう描かれていた)、勇者部にただ取り込まれただけな感じで終わったのは(構成として理解はするが)少々残念。
 
仮面ライダードライブ』#11
あれ? オープニングが通常版に戻ってる。まだまだ客を呼び込まなきゃならない時期だろうにどういう事情だ?

それにしても、ごく単純とはいえミステリ要素があるのにテーマソングで ♪誰かが言うLogic 信じない ってのはどうなんだろうと毎回思う。

……作詞家に「この作品にはミステリ(推理物)要素があるので、そのあたりも折り込んでください」と発注したら「わかりましたミステリー(オカルト)要素ですね」と勘違いされた、という説を提唱してみる。
 
ハピネスチャージプリキュア!#45
「このハートの眼鏡はリボンにピッタリかも」
「こっちのはグラサンにピッタリね」

私たちのセンスが問われるわ!と言っててそれかい! とつっこまざるを得ないのであった。グラサンには新しいサングラスをプレゼント、だけならまだわかるんだけど、リボンにどうしてあの眼鏡? そして何故かファンファンへのプレゼントだけはマトモというか無難と言うかニット帽。

ブルーがレッドを見て「やはりあなたでしたか」と言ったのを見て思い出したけど、たしかこの人、ファントムが出てきたときも昔からの知り合い風なことを言ってなかったっけ? しかしその実ファンファンが行方不明だったことにすら気づいていなかったわけで、レッドが真の姿を現したらその時また「あなたでしたか」と言いかねないな。ていうか言ってももう驚かない(笑)。