弘前市内観光

6月初めの東北旅行の話の続き。ここまでひたすら大鰐線の話ばかりだったが普通に弘前市内観光もしている。
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弘前のレンタサイクルはいわゆる「乗り捨て」(借りた場所以外の指定の施設での返却)が可能で利用しやすい。なので私も駅の観光案内所で自転車を借りて街に繰り出し……道に迷う。地図をみる際の速度感覚と自転車の速度とが一致しないのでどこにいるのか見失ったのだ。



しかしそのおかげで、ノーチェックだった「弘前銘醸煉瓦倉庫」(弘前市「趣のある建物」選出)や、旧制弘前高等学校外国人教師館を見ることができたので(といってもいずれも外観のみ)良しとする。
 
その後は弘南鉄道大鰐線の周りを行きつ戻りつしていたのだが、そのあたりを逐一書いても仕方ないのでエリア別に整理。


青森銀行記念館(旧・第五十九銀行)は国指定の重要文化財。堀江佐吉設計施工。ルネッサンス風和洋折衷、というと中途半端な感じだが、いかにも銀行らしい重厚感を供えていて見応えがある。

弘前市立図書館(青森県重文)。これも堀江佐吉設計。移設されたのかこのあたりの洋館は弘前城の南側にまとまって建っている。ていうか、青森銀行記念館とここは以前一度来ているので今回はざっと見て回っただけ。

旧東奥義塾外人教師館(青森県重文)、庭側から。外国人宣教師が住んだ家だという。

この重厚な書斎の奥(画像中央奥)に……。

引き戸というかふすまの押し入れがある和洋折衷が楽しい。

この建物の庭先にあたる一帯にはミニチュア建造物が多数並んでいる。もちろんいずれも弘前に建っていた(一部は現存)していたもので、ほとんど全てが近代建築。スケールは15分の1だから、25分の1の東武ワールドスクエアに勝っている!?

すこし離れて、弘前城の東側、カトリック弘前教会。これは堀江佐吉の弟、横山常吉の施工とのこと。このほか日本キリスト教団弘前教会もあるが見学できなかった。



内外ともに改築の手が入った形跡があり、建築当時の姿をとどめているわけではないようだが、それでも祭壇やステンドグラスなどは十分に見応えがある。ここは入館無料なのだが、タダで見て帰るのは少々申し訳なく、一冊100円のパンフレットを2種購入した。しかし建物の解説はいいとして、ステンドグラスの解説として「神と人と宇宙」とか聖書の物語の話をされてもと思ってしまう。

弘前城の北側には武家屋敷街の雰囲気をとどめる「仲町伝統的建造物群保存地区」がある。生垣の続く通り越しに岩木山を望む。

無料公開の旧岩田家。囲炉裏があるが、天井は普通の高さで煙抜きの窓などもなく、どうもただなんとなく囲炉裏だけを再現しただけらしい。無料のものに文句は言えないが少々残念。

旧笹森家。

旧梅田家。

最後に再び洋風建築。中央弘前駅近くに建つ弘前昇天教会。
弘前は和風・洋風(近世・近代)建築が共に充実した面白い街だった。