航空自衛隊浜松広報館

今さらながら先々週に静岡へ行ってきた話など。
今回は不本意ながら青春18きっぷでの旅で、普通列車を乗り継いで10時過ぎに浜松駅に着き、まず向かったのが航空自衛隊の浜松広報館。基地公開の際に2度ほど浜松基地に行ったことはあるのだが、広報館はまだ見たことがないのだった。

浜松駅からバスで25分、最寄のバス停からさらに徒歩10分となかなか不便な場所。柵の基部にはF-86Fブルーインパルスの編隊飛行のレリーフが施されており、実機と絡めて撮ることができる。


これが実機のF-86F、背後に建つのが展示格納庫。


そしてこれが我が家の「86」尽くし(ものすごくどうでもいい)。





自衛隊に導入されたのが1機だけのバンパイアとか、日本で見られるのはたぶんここだけのF-86Dセイバードッグとか、XF-2とか、F-1実機のカットモデルとか、どういうものかわかってないネトウヨどもが大ハシャギで鬱陶しい「心神」の風洞試験模型とか、珍しい展示品が多くて写真撮りまくりだったのだが(おかげで2日目3日目は常にカメラの充電切れに注意することに)、まぁそこらへんいちいちアップしても仕方あるまい。

話のネタになるのはこのあたりかな。自衛隊機の兵装の解説が閲覧できるディスプレイで「クラスター爆弾」のページを参照したところ。

だが、ディスプレイの外には「クラスター爆弾は順次廃棄されます。自衛隊の戦闘機に搭載されることはありません。」という注意書きが……。兵器を扱うことの難しさを感じてしまう。
実機・物品の展示のほか、「全天周シアター」で上映される映画は2編も観てしまった。そのうち、航空自衛隊全体を紹介する「飛翔」という映画はナレーターが政宗一成だったもんだから、「その時、一機の不審な影。領空侵犯だ! さあ、戦いだ!!」といつ言い出すかとハラハラ(ウソ)。なおこの作品、XF-2が登場してF-2が出てこないので相当な古い物と思われる。
もう1本の「大空の救難隊」のナレーターは銀河万丈だったから、いつ「立てよ国民!」とアジるかとハラハラ……しないよ。救難隊の話なんだから。映像はもちろん興味深いのだが、それと並んで注意を引いたのが通信内容。「『サバイバー発見』? おお、「要救助者」でなく「サバイバー=生存者」発見をまず伝えるんだ〜」とか、『エマージェンシー、エマージェンシー』かぁ、そらまぁ「スクランブル」じゃないよな〜とか、『救助完了あーるてぃーびー』?? RTV? ……RTB! リターン・トゥ・ベースか!! カッコいいな」とか色々。
そうそう、失礼なので写真は撮っていないが、館内には迷彩服姿の人がゾロゾロといた。(あれ? ここって空自の施設だよな。空自でもパイロットスーツでないと迷彩服なんだっけ)などと思っていたが、みなさんどうも、館内整理などではなくただ見学しているようにしかみえない。おそらく、他所の基地から見学に来ていたものと思われる。

<3月1〜3日の静岡旅行レポート>
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