ジャン・レノ=ドラえもんの懐かしさ

(↑続き)
地上波TVの番組は、それこそ朝のニュースショーと深夜アニメと土日の朝の子供番組しか見ないので、くだんのトヨタのCMを観るのは初めてだった。

なんていうか、懐かしい。

バブル期レトロだ。

シュワちゃんことアーノルド・シュワルッツェネガーが、でっかいやかんを振り回す体操を見せたり(カップヌードル)、魔人に扮して「ワッハッハッハッハー ダイジョー Vッ!!」(アリナミンVドリンク)とかやっていた頃を思い出す。あるいはマイケル・J・フォックスが出演したホンダ・インテグラのCM、フィルムだけならただカッコいいだけだが、「カッコ、インテグラ」というダジャレを言わせてオトす、そういうセンス。

あの時代にCM業界に入った、もしくは業界を目指した人が今は主導的立場に就いて、「昔観たあの面白いCMを自分の手で!」と無邪気に思って作り上げたのだろうか?

それとももっとシビアに、「このCMシリーズのターゲットは30歳前後の自動車未所有者である。それらターゲット層が20年前の小学生時代に思い入れのあったマンガ・アニメ作品としてドラえもんがあり、また当時話題となったCMは、ハリウッドスターがコミカルな役柄を演じたものだった。その二点を踏まえ、メインキャラクターは20年後のドラえもんとし、世界的俳優を起用して」云々という計算があったのか。少なくとも企画書にはそんなことが書いてありそうだ。