犯行を完逐

今朝の「とくダネ!」という番組、殺人未遂事件を伝えるなかで、アナウンサーが神妙な面持ちでこんなことを言っていた。
「もしもこれ、犯行をカンチクしてしまうと……」
それってひょっとして完遂(カンスイ)のつもり?
念のためと「完逐」でググってみると、ああ、なんとご親切なことか「もしかして: 完遂」と出てきた。
どうやら巷間に少なくない間違いのようだが、それにしたって殺人未遂(ミスイ)のニュースなんだから、それに対してカンスイだとわかりそうなものだ。
団塊の世代」を「ダンコンの世代」と誤読し、それを「弾痕の世代」と誤記した例ほど複雑な話でもないが(2006年3月2日付)、どうも気になってしまう誤読である。
ささいな事と言うなかれ。こうした部分から次第に日本語は破錠していくのだ(ってオイ)。