謎の弾痕世代

とあるお手紙で、自らを「弾痕世代」と称する方がいた。私は「ああ、『焼け跡世代』の言い換えか。なるほど、戦争の記憶が薄れた現代では、『焼け跡』ではただの大火災をイメージしがちだし、戦中戦後に幼少期を過ごした人たちを、より戦争のイメージに直結する『弾痕』でくくるのは悪くないアイデアだな」と思ってしまったのだが、その手紙を書いた人は50代前半。焼け跡世代には若過ぎる。「?」と思って「弾痕 世代」でググってみると、これが案外ヒットする。だが……。

「弾痕世代が一斉に迎える「大定年時代」に〜」「定年を迎えた大量の弾痕世代に3Kの現場に投入可能か?」「面接官は弾痕世代の親父」

??? これから定年を迎える世代? 一体どの世代なのか……???……って
「ダンカイの世代」の誤記かよ!! とようやく気がついた。
団塊(ダンカイ)」を「ダンコン」と誤読し、そのうえ「弾痕」に誤変換したという2段階の誤りだったわけだ。まぁ「団塊」なんて他ではめったに使わない言葉だし、一方で「弾痕世代」は中々もっともらしい響きなのだが、それにしたって疑問に思わないのだろうか? ウェブはともかく手紙のほうは手書きだから誤変換ではないし……。
全然関係ないがタミヤ「ダンガンレーサー」は、その形状と合わせて「ダン〇ンレーサー」という名のほうが相応しいと思う。「疾走し、競い合い、ぶつかり合うファルス!」とかいうと何だか芸術作品みたいでしょ(え、今はもうミニ四駆EVOの時代?)。