/リアルロボット空を飛ぶ

本放送時の時間帯変更に伴う短縮版オープニングが痛ましい「銀河漂流バイファム」を時々観ている(現在アニマックスで0:30より帯放送)。内容的にも「第2部 ククト星編」といった趣で、タイトルどおり漂流していた前半とは雰囲気が随分変わってしまった。まぁこれはこういうものと受け止めるべきでしょう。私は今でもあんまり観る気にならんけど。
閑話休題、ロボットの背骨の線に対して平行ではなく直角にノズルとウイングが付く「スリングパニアー」は、今にして思えばちょっとした発明だった。これのおかげで、リアルロボットという扱いが面倒な役者に、重力下でも宇宙戦と同様の芝居をつけられるようになったんだよね。
……と思ったけど、同様のウイングの設定があるのにそんなのお構い無しで、推力だけを頼りに同様の空中戦を演じるレイズナーがこの後に出てくるんだよな(苦笑)。どの道あんな翼で飛べるわけないんだから、ある意味潔いんだけど。
なんつーか『蒼き流星SPTレイズナー』という作品は紛れもない「リアルロボットアニメ」だったけど、主役メカのレイズナーは決してリアルロボットではなく、作画や演出まで含めてスーパーなロボットだったのだ。良くも悪くもそこにまで至ってしまったから、80年代ロボットアニメは終焉を迎えたのだと思う。この頃はガンダムも、変形すれば見得を切り、額から必殺技を放つスーパーロボットになってたしな……。
どうでもいいが一発ネタで『無限漂流リヴァイファム』というタイトルを考えたのだが、谷口悟朗監督がバイファムをリメイクしたら……と想像するとかなり怖い。
(続く→http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20070215