灰羽連盟の姉妹作

先日、何の気も無しに「灰羽連盟」のパロディを書いたら、なぜかぼちぼちアクセスがあるので調べてみたところ、ああ、AT−Xで現在放映中なのね。まぁDVDで持ってる(全巻そろえた唯一の作品)私には関係ない。ちなみに「灰羽第6号」はカルト的な人気を誇る英国の古いテレビドラマ「プリズナーNo.6」のオープニングのパロディでした。何だかよくわからなくてごめんなさい。
ところで、アニメなのに「原作版」を謳っていた不思議な作品が間もなく発売されますな。

この「HELLSING」、実は「灰羽連盟」の姉妹作といえなくもない。というのは、かつてパイオニアLDC(現ジェネオン)のプロデューサーが『アニメージュ』のインタビューで、アニメ「灰羽連盟」の成立には旧作「Hellsing」(asin:B000EBDEO4)の反省があった、と語っているからだ。
旧作「Hellsing」は、アニメスタッフにおまかせで制作したところ、スタッフがその個性を出し過ぎて原作から大幅に脱線、原作者に「あれはヘルシングじゃない」と公然と言われてしまう。その発言にショックを受けたプロデューサーは「次の作品では原作を最大限尊重しよう」という方針をとり、結果生まれたのが「灰羽連盟」だった。漫画「ヘルシング」の再アニメ化となる新作「HELLSING」もまた、旧作の反省から原作を尊重したものになるとのこと。だから「灰羽連盟」と「HELLSING」は、同じ「Hellsing」という母から生まれた姉妹とも言えるのだ。
いずれにせよ「灰羽連盟」のファンであるなら、この作品が世に出るきっかけを作った「Hellsing」の脚本家・小中千昭大先生に、足を向けて寝てはいけないのである。