『まんがタイムきららキャラット』12月号

NEW GAME!」のアニメも終わって今月は久々に付録無し、定価360円。今月の休載は、毎度おなじみひだまりスケッチと、あら珍しいキルミーベイベー。このところ長期連載作品の終了が続いているから、滅多にない休載をみると「ひょっとして完結に向けての調整!?」と思ってしまう。
 
NEW GAME!
表紙&巻頭カラー。表紙は寒そうというか温かそうというかアツアツなコウとりん。重要な登場人物とはいえ主人公の青葉をさしおいての表紙とは、アニメで周知されたからこその抜擢でしょうか。

本編はトビラ絵の太ももがまぶしい鳴海ツバメのメイン回。前回の感想には「新キャラの鳴海ツバメが早くもねねっちと打ち解けてる」と書きましたが、今回は恐ろしく険悪な感じに。そらまあ専門学校でプログラムをやってきた身からすれば、デバッグのアルバイトの成り行きでなんとなく入ってきた桜さんなんてのはコネ入社同然でしょうな。「なんとなく」対「昔からの真剣な将来像」で二人を対比していくのでしょう。能力面でいうと、「青葉 > 紅葉」と「ねねっち < ツバメ」という二つの関係が形成されたのも面白いところ。
 
「Aチャンネル」
まんがタイムきららフォワード」12月号にも特別編を掲載中! とのこと、滅多にない出張掲載をみると「ひょっとして完結に向けての調整!?」と思ってしまう。

閑話休題、本編はユタカとるんという珍しい取り合わせ。どちらもハイテンションなボケ役という似た者同士ながら、キャラ立ての差が映えていました。長く続いている連載ですが、既存のキャラ同士でもまだこういう新鮮味を出す余地があるんですな。
 
ブレンド・S」
レギュラー一行でスキー旅行というお話。オタ趣味とヘタレ感抜きならば店長は「無条件でかっこいい」と改めて描写したうえで、苺香さんといい感じになって、以下次号。ドラマチックな展開、というかヒキをみると「ひょっとして完結に向けての調整!?」…とは思わないものの、次号まで引っ張った以上は「やっぱり元のままでした」というのは考えづらく、ラブコメとして何かしら進展という関係の変化があるのかも。
 
「まちカドまぞく」
\\赤い// \\赤い//
てな感じのセンターカラー。「牛肉を見る権利」ってのも貧乏性にもほどがあるぞw
閑話休題魔法少女ふたりがお隣に引っ越してきて、今回は吉田家とそろってのすき焼きパーティー。シャミ子と桃の関係も親密さを増した感じですが、メインはやはりミカン。「わけあって壊れた工場」の存在、そしてヨシュアこと吉田父の封印のいきさつに関わる過去、そして柑橘類への異様なこだわりが語られました。前回「凹んでいる」の例えにオニユズとか言い出したのも、柑橘類へのこだわりの一環なのでしょう。
そうそう、一環といえば二巻が発売されましたが……

この中にも「…ぐんもん? 何それ? あたらしい柑橘類の名前?」(p83)というよくわかんない発言がありました。
ともあれ今日は11月3日、すなわち「ミカンの日」。ミカンの誕生日がいつか明らかでない今、この日をお祝いしましょう! え? 「あと4時間で終わり」? 心配いりません、ひと月後の12月3日もまた「ミカンの日」です!
 
ゲスト「担当編集ボツ子さん」
無印『きらら』連載作品のゲスト掲載。当ブログ的には、とさでんの「ランちゃん電車」の人であるところの……
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20151027
……ひみつ先生の作品です。ブコメ要素が混入しているためにお仕事ものとして不純になっている、という印象はどうしても禁じ得ないのですが(先生→刺子の好意ならモチベとしてアリだけど、刺子→先生だから「これって私情まじりのひいきじゃね?」と思ってしまう)、今回のゲスト掲載分くらいのさじ加減なら受け入れられるかな。
 
「トモダチヅクリ」
あーそうそう、一人暮らしで高熱出して寝込むと「…私死ぬのでは…?」くらい考えるよね〜パニックでもなく。閑話休題、仲直り展開は当然として、先輩たちの介在無しで二人の関係だけをじっくりと丁寧に描いていたのがよかった。単行本はこのエピソードで一巻の区切りがつくくらいで良いと思うんだけど、実際どんな構成になるんだろう。
 
「アニマエール」
前回、同好会とはいえ一つの団体として発足しての新展開。どうするのかと思っていたら「こうきたか」という感じ。正規の応援団…でなくチア部としての活動でなく、こんな感じの人助けエピソードを重ねていくのでしょうか。それにしても同性への愛の告白とか、ふつうなら「うまくいきそうにない」空気になるところなのに、掲載誌的に「まぁそういうのもあるよね」と思えてしまうのは良いのか悪いのか(苦笑)。