10月新番組感想

刀剣乱舞〜花丸』、原作ゲームファン向けと思って全くのノーチェックだったが、「きららアニメっぽい」という感想が多数あってちょっと気になってきた。
 
噂の『ヘボット!』、第3話視聴。原作に相当する企画(玩具およびゲーム先行)が箸にも棒にもかからないためアニメスタッフは頭を抱えたが、悩んだ末に「ここは勢いで何とかしよう!」と開き直った……という事情が察せられる(無根拠の憶測)。どうあれ結果出来上がったものは面白いのでオーライ。
 
タイガーマスクW』は、東映が時々発作を起こす「時流と無関係なアニメをやりたい病」に、プロレス大好き社長が暴走したブシロードが乗ったという感じ(無根拠の憶測)。この先、新日のマットに新たなタイガーマスクが上がるとかそういう展開があるならビジネスとして意義あることと思うが実際どうなんだ? アニメは手堅い出来だが、過去作を継承した要素と新要素が中途半端に混じって『聖闘士星矢Ω』1年目並に落ち着かない。
 
デジモンユニバース アプリモンスターズ』、主人公の「自分は主役キャラじゃない」という劣等感がメタ言説でなく劇中の生身の言葉なのがイマ風。実際には主人公である以上、原理的にどうあっても救われないんだがどう扱うつもりなんだろう。ともあれレギュラーが出揃うまで様子見。
 
タイムボカン24』、ただでさえつまらないネタがサブタイで最初からバレてて目も当てられない。ただ、状況のお膳立てに時間をかけず本筋に入り、メカ戦と負けた敵のその後まで描いたテンポは心地よい。また、「教科書に書かれている歴史が正しい歴史ではない」というのは時間遡行ものとしては面白いアプローチで(教科書的な歴史が事実として定着している、だがその裏に『真歴史』がある、そのため歴史改変が正しい行為となる、改変してもパラドックスは生じない……という位置付け)、ただナンセンスギャグで消費してはもったいないんだけど、まぁレベルファイブだからそうなるんだろうねぇ……。あとヒロインのコスがエロい。透明スカートが無ければただのレオタードなのに。 
 
前『WORKING!!』の2期までは面白かったのはフロックだったか、と改めて思う。思いつくまま奇人キャラを投入したら、結果として絶妙なバランスの人物配置になっていた、という……。3期はキャラ増やし過ぎてそのバランスが崩壊、そしてこのたびの新作はそもそも噛み合ってない感じだ。
 
怪盗ジョーカー』は前週まで第3シーズンのリプレイで、そこに隙間無く続いて第4シーズンが開始。第2シーズンという前例から予想はしてたけどOPはそのままで、第3〜4シーズンで一本の物語なのだろう。第3シーズン、未消化の要素が多かったしね。ともかくも「テラ子安」と、まずは言わざるを得なかった。極めて特異なキャラでありながら劇中ではスルーされがちだったフェニックスに、ようやく執着するキャラが登場した格好。今後はジョーカーとどのように並行して描かれるかがポイントか。