上田の古い建物

上田旅行の続き(前回→)。
上田駅に戻って、まずは玩具店を偵察、そして市街地の東端にあるイオンへ行き、そこから旧北国街道に沿って北西に歩いた。科野大宮社参拝なども参拝しているが、話題として面白いのはこのあたりだろう。

「上田映劇」。今は多目的ホールになっている模様。
http://www.uedaeigeki.com/
正面玄関には手書きの「あっぷる学園」という看板も掲げており、館内の一部はイメクラかガールズバーになっている…のかと思った。

UEDA MOVIE THEATER すなわち映画劇場、略して映劇。こんな正面形なのに……。


ビルではなく瓦屋根なのであった。勾配屋根にしても金属板葺にしないか、この大きさの建物なら。
さて、「あっぷる学園」というのは、AKB48の類のご当地アイドル。
http://www.apple-gakuen.com/
その本拠地が、なんとこの上田映劇なのでした。瓦葺の古い映画館が本拠地とかそれだけで応援したくなるな! まぁアイドルを目指す10代20代の娘なんだから、当人たちは間違いなく「こんな古くてボロい映画館が本拠地なんてヤダ」と思ってるだろうけど。
それより前に、やっぱりイメクラかと言いたくなる下品なサイトデザインをまず何とかしたほうがいい気がするが……。
 

高市神社の横、通りから一軒奥まった場所に隠れるように近代建築が建っていた。


「上田のすてき文化賞」のひとつ、「旧上村旅館」とのこと。
  

橋のたもとに建つ、二階建ての近代建築は…こんな外見で蕎麦屋

正面というか角に縦書きで「東都庵」、のれんの位置に「手打 きそば」、さらに横に「純手打 きそば 東都庵 創業明治二十年」。まさか明治時代の建物とは思えませんが、ことによると戦前にまで遡れるかも。二階建の角店というだけなら珍しくないですが、こんなの今まで見たこと無いな。東都庵は現在も上田駅前などで盛業のようで、直接聞いてみるという手が無いわけではない。
 

柳町は「旧北国街道の昔ながらの街並みで、格子造りや蔵造りの家々が軒を連ねる」という観光スポット。
通りがかった造り酒屋が、江戸時代の雛人形を展示しているというので見学させてもらう。

こんなの。
なかなか面白いものをタダで見せてもらって、そのまま帰るのも心苦しいので、店舗部分に入っておみやげを物色する……。なぜか子育てエッセイマンガが置かれていた。手作りPOPを見ると、おかざき真理はこの酒屋の長女なのだという。おおなんという偶然! と思ったが、私は神威からおかざき真理に改名した頃の作品しか知らないのだった。
なお、雛人形の解説によると

創業三百年を超える造り酒屋・岡崎家(小堺屋)は、俳人加舎白雄の高弟・岡崎如毛(五代目岡崎平助)を生み出すなど文化的に豊かな家筋です。

とのこと。伝統ある造り酒屋で、そのうえ俳人も漫画家も輩出するとかなんか凄いな。「純米酒 花のしずく」も美味しゅうございました。
 


伝統と歴史を感じさせる建物といえばこんなのも。「NECストア マイコンランド 上田店」の看板が残っていました。今はさすがに営業していないようですが、DOS/V機をキットで売ってた頃もまだマイコンランドだったというのが驚きです。