上田電鉄別所線の駅舎

2月2日に日帰りで行ってきた、長野県上田市の話題の続き(前回は→)。何をしに上田くんだりまで出かけたかというと、まずはとにかく上田電鉄別所線に乗ることが目的でした。忠魂碑の写真とかも撮ってますがそのあたりはまた別の機会に取り上げるとして、主に駅舎の写真を貼っていきます。


始発、上田駅にて。車両は元東急のステンレス車で情緒もへったくれもありませんが、今どきはどこの地方に行ってもこんなんですからねぇ。2編成には原田泰治デザインのラッピングが施されており、それなりに可愛げがあります。


終点・別所温泉駅は小洒落た洋風建築の駅舎が魅力。

別所温泉駅には丸窓電車も静態保存されています。
 



隣駅、八木沢は現在は無人駅ですが、ちんまりとした萌える駅舎(待合室と言うべきか)が現存。
 


屋内。
 

階段が屋内にあるのは雪国だからか?
 

便所はもう入り口を塞いでいるというのに(何にも使われていないというのに)残してあります。エライ!


円筒形ポストと薄青の駅舎という取り合わせも好ましい。ウィキペによるとこの駅、「AKB48メジャー6thシングル(通算8枚目)「夕陽を見ているか?」や、いきものがかりの13thシングル「ふたり」のプロモーションビデオに登場する」とのこと。ファンなら訪れるべきでしょう。そのときは必ず電車でな!!


電柱として使われていたらしい古レールには「CARNEGIE FT USA 1915 4040」という陽刻が。カーネギー製鉄1915年製、40ポンドの意味か。会社創立が1916年なのでそのとき購入したレールでしょう(開業は1921年)。
 
八木沢から徒歩で40分ほど(途中で道を間違えなければ30分弱)で隣駅、中塩田へ。
 

中塩田駅近くにあるため池のほとり。湖面に沿って、稲荷社への参道が弧を描いている。画像左奥、黄色い家の右にある白い壁が祠です。
 



中塩田にも別所温泉のものに似た駅舎が現存。ただし無人駅なので建物の中は寂しい。役務室内は物置になっているようです。
この駅のたたずまいは鉄道好きの琴線に触れるようで、往年の姿を下記URLのサイトが詳しくレポートしています。
http://www.geocities.jp/red50kei/ueda/ueda-nakasioda.html
http://www.geocities.jp/red50kei/ueda/ueda-hosoku.html
 


雪を割って咲く花。すなわち雪割草。ではなくスミレですねたぶん。中塩田駅駅舎横の花壇(?)に咲いていました。

中塩田からさらに徒歩移動。下之郷へ。

そうそう、テレビなんかだと「ローカル線の旅」とくりゃ紋切り型で「のんびりした」と付きますがバカかお前と毎度思う。のんびりしてたら乗り遅れるだろ。列車一本逃したら次は1時間後とか2時間後ってのが普通だから、むしろ時間に追われるようにサカサカ移動するのがローカル線の旅だというのが実感です。

「1時間待つのがのんびりした旅じゃないのか?」だって? 何も見る物のない田んぼの真ん中の駅で時間を過ごすのは禅行の域ですぜ。そういうわけで私は待ち時間の有効活用法として、隣駅まで歩いてしまうのでした。今はスマホで徒歩移動の最短ルートと所要時間がかなり正確に予測できるから判断しやすい。


下之郷駅からはかつて西丸子線が発着していました。元西丸子線ホームには駅舎を転用したという資料館がありますが、私が行ったときには閉まったままでした。