「ゆめのかよいじ」を観る前に諦めておくことその6

メタルダーネタは無い】
当たり前だ。
大野安之ゆめのかよいじ』が描かれたのは1988年。なのでいかにも80年代的というか、シリアス基調の作品なのに、コマの隅っこに何の脈絡も必然性も無く「わかる人だけわかればいい」という遊びが混じっている。ほとんど全てのページを描き直している2001年刊の角川書店版にも、これらのお遊びがそのまま残っているのだ。

ゆめのかよいじ (ニュータイプ100%コミックス)

ゆめのかよいじ (ニュータイプ100%コミックス)


急須は『超人機メタルダー』の登場人物「クールギン」の頭部を模したデザインで、傍らの湯呑に書かれた文字が「冷銀(クール・ぎん)」。トレーナーにプリントされているのは、そのクールギンが率いるヨロイ軍団のエンブレム。(角川書店版「ゆめのかよいじ」p54)


湯呑にモンスター軍団のエンブレムが描かれている。(同p70)


車が6代目ファミリアでナンバーが「56-51」と、メタルダーの愛車(メタルチャージャー)と同じ。(同p193)

作者は当時メタルダーのファンでした、という以上の意味は全く無いお遊びで、同名の映画(オイ)が同じことをやっていたらかえって困惑するわな。まぁ自家用車がヴィッツかフィットであれ、赤いハッチバック車だったらそれだけでスタンディングオベーションだ(絶対に無いと確信してるから吹く吹く)。



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