都営12号線は新宿終着

BS朝日テレ朝チャンネルで「デジモンアドベンチャー」、アニマックスで「デジモンアドベンチャー02」、テレビ朝日で「デジモンクロスウォーズ」を並行して観ていると、混乱はしないが妙な感じ。「カラテンモン? いやその声はゲンナイさん!」とか「はじける純真! シュリモン…って下っ端悪役のくせに何が純真だ」とか「ヴァンデモンの手下かヒカリのパートナーかどっちなんだテイルモン」とか色々。
閑話休題、「デジモンアドベンチャー」はいよいよ中盤の山場、東京編。この作品は実在する場所のリアルな描写が特徴で、30話では光が丘からお台場を目指すのですが(このペースだと一行がちょうどお台場に着いたところでアニマックスを震源とするマグニチュード8.0の地震が起きるな)、そのルートが今の感覚だとちょっとおかしい。

光子郎「一番速いのは……ここから都営12号線中野坂上まで行って、そこから丸ノ内線と銀座線を乗り継いで新橋に出て、ゆりかもめでお台場に行くルートですね」

そう、この頃はまだ都営12号線都営大江戸線)は部分開業、光が丘〜新宿間しかなかったのでした。ちなみに今なら汐留まで乗ってゆりかもめに乗り換えるか、大門(浜松町)で都営バスに乗り換えるかで、いずれにせよ一度の乗り換えで済みます。
いや〜それにしても東京編は面白いや。記憶以上だ。エンディングでテイルモンが8人目のパートナーなのはバレてるけど、そのためかえって「いつどうやって改心するんだろう?」と興味を引く。現実の街とデジモンとの取り合わせには単純に怪獣映画的な面白さがあるし、実在の街がリアルに描かれているから、これまで冒険してきたデジタルワールドの異世界らしさが引き立っている。子供たちはこの後再びデジタルワールドへ行き、物語終盤では現実世界が崩壊の危機に瀕するのだけれど、その危機感も東京編のようなリアルさがあればこそだろう。
サマーウォーズ」の原型が「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」だとはよく知られた話だけど、その「ウォーゲーム」はTVシリーズが一年かけて築いた基盤があってこその映画だということを、忘れてはならないと思うのだ。忘れてたけど。
そらもう、パロットモンとグレイモンの光が丘での戦いくらいに忘れてました(←オチ)。