山田屋の剣士さん・黒髪

剣士さんの髪を黒くした。

それだけでなんか達成感。
お湯をかけてパーツを柔らかくしてバラし、Vカラーシンナーで元の塗装を落とす。このあたりはいつもどおりだが(というほどリペっているわけではないんだけどね)、塗装には今回初めて「染めQ」の缶スプレーを使用した。これが非常に即乾性が高く、ミスターカラータミヤカラーの缶スプレーの感覚からすると、あっという間といっていい時間で乾く。おかげでサクサクと失敗無く作業が進んだ。
染めQ、値段が張るわ色の種類が少ないわでメインに使えるものではないが、セールスポイントである塗膜の強さと併せて考えると、下地塗にこれのホワイトを使うのも一案かもしれない(というほど模型を作っているわけではないんだけどね)。

白だの! 黒だの!
服はアゾンインターナショナルの「小悪魔シフォンワンピースセット」。アゾンは同デザインで色違いのドール服をラインナップしてくれるので、こういうときにありがたい(といっても「こういうとき」なんて滅多に無いんだけどね)。
それにしても、こうして並べるとはっきりするが、一般にフィギュアの髪は艶消しで塗られていることに改めて気付かされた。髪の毛って本来、艶(=光沢)があるものだろうに、フィギュアの髪は、基本色はおろかハイライトの部分さえも艶消しで塗られているのだ。
理由の一つはまず、本物の髪やドールヘアのように、細い糸状のものの集合ではなくひとつの塊だから、光沢仕上げにするとかえって不自然になるため、だろう。実際、今回手がけた剣士さんの黒髪は光沢塗装なのだが、そのためか一見して「ひとかたまり」という印象を与えるものになってしまっている。乾燥後にメラミンスポンジで軽くこすって少し艶を落としたが、やはり違和感は残る。
また、フィギュアははじめから3次元の住人なのではなく、「2次元で描かれたものを3次元にコンバートした結果」であることもポイントのように思う。そのため塗装も、3次元相応のそれではなく、イラストなりアニメなりの色合い・色塗り技術を反映させたもののほうがしっくりくるのではないか。
ま、どーでもいいけどね。

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