天才お嬢様でボクっ娘眼鏡っ娘

――大金持ちのお嬢様、そのうえ11歳にして米国の名門大学を卒業したという天才少女。だけど一人称が「ぼく」という洒落っ気の無いショートカットの眼鏡っ娘で、心配性な御付の執事をいつもハラハラさせている。ちょっと寂しがりなところもあり、「弟と妹が欲しい!」という想いが高じて、ついに自ら――
という具合に書き出すと、今で言う「萌えの記号」が山盛り状態だな、あの娘。



いや、27年前のギャグアニメ、『めちゃっこドタコン』(1981年)のミチルお嬢様こと団ミチルなんだけどね。作品解説はフリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』「めちゃっこドタコン」をご参照ください。最近、玩具方面でJ9シリーズの商品が色々と出ているものだから、国際映画社絡みってことでふとこの作品のことを思い出したの夏のせい。呼び出したりしてごめんー♪
海を見るにはまだ早いので話を戻す。同年に『Dr.スランプ アラレちゃん』が始まっており(「めちゃっこ」ってのはやはり『Dr.スランプ』の影響かしらん?)、同テーマの「子供アンドロイドが大騒動を巻き起こすコメディ」として何かと比較されがちな『ドタコン』は(いや、あえて比較した人なんていないから)「時代遅れのセンス」と評されがちだけど(いや、あえて評する人とかいないから)、ことミチルお嬢様の設定に関しては時代をふたまわり先取りしていたといえるかもしれない。私はすっかり忘れていたが、ウィキペの番組解説によると姉がふたりいるようで、広義の妹キャラでもあるな。
また、この時点で先鋭的な萌え要素を投入した、そのセンスが後の『コロコロポロン』『ななこSOS』につながったのかと思ったりもする。国際映画社の作品史、存外面白いかもしれない。
ただしこのミチルお嬢様、いま画像を観るとかなりガッカリなので、観たこと無い人や忘れてる人は妄想するに留めておくが吉。私も「萌えの記号山盛り」とは書いたけど、美少女とはひと言も……。散々煽っておいてエロぅスんません。