国鉄再興のために

(承前)
翻って現代を見よう。帰属すべき国家、その支柱となるものを失った時代だ。自分自身と「国家」とを、「世間」や「地域」といった中間項を挟まずに連結してしまう、いびつで危うい愛国心が珍しいものではなくなった。その危うさから国家を、そして我々を救うために成されるべきは何か?

言うまでもない、国鉄の再興である。

いや、あえて改めて問いなおそう。「そもそも国鉄は正しく分割されたのだろうか?」

いわゆる分割民営化と呼ばれた、日本国有鉄道の解体が偽りのものであることは、誰の目にも明らかである。何故ならば、解体は労働者の反対を押し切って行われたからだ。我らはいささかも争議の目的を見失ってはいない。
我々は20年間待った。もはや、我が組合にためらいの吐息を漏らす者はおらん。今、若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は改めてJR7社に対し、宣戦を布告するものである。繰り返し心に聞こえてくる国鉄の名誉の為に、
イーヒ・タビダチ!!
(声:小林清志)



「鉄の屑成就のために、私は帰ってきた!」
(声: 大塚明夫)てなわけで。どシリアスな話題を前座にして、かつて『RAIL MAGAZINE』誌上で不定期連載されていた「鉄の屑作戦」を紹介します。あ、一応断っておきますが、項目を変えたところから後は全てシャレですのであしからず。
さて、RM誌の「鉄の屑作戦」。連載といっても、2ページの読者投稿コーナーのごく一部が割り当てられていた、というもので、極々少スペースで展開していました。
どういう企画かというと…

(RAIL MAGAZINE第117号・93年6月)
あの「ふみ切り戦士シャダーン」をリスペクトし、投稿を募り、情報を集める! という鉄道雑誌としては明らかに脱線気味のシリーズ(笑)。
着ぐるみのシャダーンについて調べていたら「2号機は強奪されていた!」という、まるで「星の屑作戦」のような事件に行き着いたり……。

(RAIL MAGAZINE第125号・94年2月)
『ヴィルガスト』ファンにはおなじみバンダイ社員のにゃご神官が1/144ガンプラ改造のシャダーンを投稿してきたりと、一時的に異様な盛り上がりを見せてました。

ただ、当時の担当者が退社したのか他所の編集部に移ったのか、あるとき突然担当者が変わり、それきりシャダーンの話題は打ち切りに……。奪われた2号機はその後どうなったんでしょうね。