増殖する純水

2005-02-20『純水で茶を淹れる』で取り上げた、ソフトドリンクの売り文句としての「純水使用」。先鞭をつけたキリンビバレッジ、緑茶の老舗の伊藤園につづいて、業界最大手のコカ・コーラまでもが「純水使用」と言い出した。先日発売された緑茶飲料「一(はじめ)」がそれ。ボトルにはこう書かれている。

無香料 国産茶葉100% 純水使用
茶葉になるべく余分な手を加えない製法で、素材そのものの素朴でみずみずしいおいしさを引き出しました。

なるほど、茶葉に手を加えない分、水はわざわざ純水を使うわけだ。いや全く、私なんぞは「純水」と聞くだけで極めて人工的な、実験室で生まれた飲み物であるかのようなイメージが浮かぶのだが、ソフトドリンク業界の人たちはそういう感性(というか常識)はないのだろうか。
なお、「一(はじめ)」は控えめに言って私の口には合わないが、500Mlのオマケについてくる模型はよくできているので、これまでに6本も飲んでしまった。