MGガンダムVer.3.0とは何だったのか

ガンプラ MG 1/100 RX-78-2 ガンダムVer.3.0 (機動戦士ガンダム)

ガンプラ MG 1/100 RX-78-2 ガンダムVer.3.0 (機動戦士ガンダム)

いやまあ、RX-78に限らずマスターグレードには興味が無いんで割とどうでもいいんですが。
えーと、マスターグレード(MG)のRX-78ガンダムはVer.1.0から始まって、1.5だの2.0だの、2.0の前にパーフェクトガンダムの中の人があったり、1.5のアッパーバージョンのOYWがあったりと、マァ色々と出ているわけですが、2013年のVer.3.0が最新です。ところが、この間買った『ホビージャパン』をペラペラめくっていたところ、8月に出るMGレッドウォーリアは「MG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0のフレームを使用している」云々。
http://p-bandai.jp/hobby/special-1000004925/
プレミアムバンダイ限定で9月発売予定のMGヘビーガンダムは「フレームにMGパーフェクトガンダムのパーツを一部使用」云々。

新バージョンを発売しても、原則として旧製品を絶版にはしないガンプラらしい展開ではあるのですが、それにしたって「最新のガンプラは必ずしも最良のガンプラではない」という印象を強くするバリエーション展開で、これでいいの? と思うことしきり。

ついでに書いておくと、MGレッドウォーリアのデザインアレンジは酷いもんですが(肩ブロックと一体のシルエットにならない肩のバーニア、ハッチを閉じた状態でツライチにならない腹部……これデザインした奴は相当アタマがおかしい)、HGBFのほうは非常に良いキットです。

個人的に、レッドウォーリアには全く思い入れが無く(『プラモ狂四郎』で読んだことがあるのは最初のパーフェクトガンダムが出てきたあたりだけ)、ましてアメイジングRWなんて心底どうでもいいのですが、にも関わらず、連邦系MSのスタンダードなキットとして非常に好感が持てる。

歴史的にも、MSVを経由しつつも『機動戦士Zガンダム』のほうには行かなかったデザインのMS(ガンダム)として興味深い。ガンダム用語でいう「アポジモーター」の追加が無く、バックパックはデザイン、サイズとも控えめなんですが、それでもきちんとアップデートが図られている。

今月下旬に同じHGレーベルのRX-78ガンダムの新キットが発売されますが、パーツ分割的にレッドウォーリアのほうが改造ベース向きです。まぁ、ガンダムが税込みで定価1080円、レッドウォーリアは1944円という値段の差がチト大きいのですが。

ただ、レッドウォーリアでひとつ残念なのは手首。武器持ち手と武器が持てない握りこぶし、という意味がわからないセットで、平手やトリガー指かけ手はありません。また、武器持ち手は何故か他の同等サイズのMSに比べて穴が微妙に小さめで、付属の武器以外には無加工では持てないものが多々あります。なんでこれ、共通設計にしなかったんですかね?