「風立ちぬ」に感じるセカイ系(死語)の臭い

すげぇ今さらだけど、「風立ちぬ」のキャッチコピーを知った。
え、何?
自分自身は戦地に行ってない人が主役の映画に「生きねば。」?
死にやすい戦闘機を設計した人が主役の映画に「生きねば。」?
その戦闘機に乗って死んじゃった兵士の立場は?
「生きねば」でなくて「生きて帰さねば」じゃないの?
現実の問題としては、航続距離や機動性のために軽量化を優先したため結果的に生残性が低い、というのはマァひとつの設計思想として飲み込むけどさ。
ミリオタとしての宮崎駿のことは信用しているから、そういう機微は必ず押さえると思っているけどさ。
いやぁでもサァ、自分自身は戦地に行ってない人が(リピート)
2年も前に「セカイ系の浸透と拡散」(2011年1月29日付)なんてエントリを書いたけど、「生きねば。」にもセカイ系的な価値観に毒されている臭いが……「キミとボクの純愛関係」の臭いが……その外に対する関係性を鈍らせた物語の臭いがする。