喪女に関する覚書

元をただせば近代的状況=モダンのもじりで「喪男」という語が作られ、そこから派生した「もてない女性」(大意)を示す言葉が「喪女」だった。
モジョといえば『パワーパフガールズ』の敵役である。すなわち喪女は「お砂糖、スパイス、ステキなものをいっぱい! ぜんぶ混ぜると出来上がるとってもカワイイ女の子」の対極の存在なのだ。
ごめん、ふと思い付いただけ。なのにばっちりハマッていて自分で驚いた。
それはさておき、以前このブログで「「草食系男子」の反転として、「理数系女子」は広く一般に認知される属性、カテゴリたり得るのではないか」てなことを書いたが(2010年6月30日付)、実際には「喪女」が、とりあえずフィクションの世界では「草食系男子」の反転に位置しているのではなかろうか。
「喪女」からその反転としての男性像を考えると、「喪男」が相当するとはすんなりと飲み込めない。やはり草食系が適当ではないか。ていうか喪男ってほとんど定着しないまま、半ば死語化してないか? そのあたりの、男女の非対称性も興味がもたれるところである。
「残念系ヒロイン」なんてのも地位を固めているようだが、これは「あばたもえくぼ」のあばたの形状が現代的になっただけで、「喪女」とはまた性質を異にしているように思う。

そんなこんなで、気になっているけれど買って読む気にまではならない作品。
 
(追加)
と、ひとしきり書いた後ではてなキーワードを参照したら、「喪男」の読みが「もおとこ」になっていた。2ch語ということで、モダンに掛けるようなシャレっ気は元より無かったのかもしれない。覚書なんでこれ以上は特に修正もフォローも無し。