ピックアップの定義

どこかの何かで、「ピックアップ」の紹介なのにイラストがキャブオーバートラックなのを見て「?」と思ったご父兄に捧げます。
ウィキペディアを開いてみてください。

ピックアップトラック (Pickup truck) とは、米国での自動車の分類のひとつで、大型以外のトラックの総称である。ボディ形状は、キャビン以降に開放式の荷台を有する。
(略)
ピックアップトラックは日本では、キャブオーバー形は、小型のものでもピックアップには含まず、単にトラックと呼ばれることが多いが、en:Pickup truckではボンネットの有無には触れられておらず、日本の軽トラックもピックアップトラックだとされている。

つまりアメリカ式の定義なら、大型でないならキャブオーバートラックも「ピックアップ」なのです。
 
なお、ウィキペディアは続けて「 日本の車検証の車体の形状欄は、キャビンと荷台が一体のものはピックアップ、別体のものはボンネットと記載され、後者はボンネットトラックの一種と見なされる」と書く。
私自身は基本、この定義に従います。エルカミーノとかブラットとか、ダットラのうちのピックアップとかがピックアップで、ハイラックスとかトライトンとかはトラック。ただ、「キャビンと荷台が一体のもの」はほぼ絶滅しているので、後者もピックアップと呼んでいいだろう。それでも、タウンエースをピックアップとは呼びません。


我が家のミニカー群からピックアップをピックアップしてみた。右から、ホットウィールの「BEDRAM」、トミカの「三菱トライトン(ブルーパンサー)」、タッカーの「ホンダT360」。BEDRAMは狭義のピックアップ、トライトンは広義のピックアップ、T360はアメリカならピックアップとなります。もっともT360は、当時の軽トラには珍しくボンネット付なのでピックアップと呼ぶ人もいますが……。まぁ軽トラは軽トラだよね。軽自動車でピックアップといえばやっぱりスズキのマーボー(マイティボーイ)でしょう。