「まりも美しとなげく男」

(昨日の続き)
「糞」の言い換えは「排泄物」以外に何か無いだろうか? と考えて、そこで芥川龍之介を思い出す。いやもう十代の経験って大切だよね(少しだけ面目を保った感あり)。
『好色』の最後のエピソードはサブタイトルを「まりも美しとなげく男」という。その本文中に、「糞」と書いて「まり」と読ませる箇所があるのだ。「おまる」の語源としても知られる動詞、排泄を意味する「まる」の名詞化だろう。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card90.html
お上品な言い換えとして、「糞」→「まり」というのはアリだな……と思ったのだが、この言葉、古語辞典に載っていない。ひょっとして、芥川の造語なのだろうか?
「まり」という名詞が無いなら、別な方法で名詞化をはかってみよう。「まる」とはすなわち排泄だから、出てくるものは大小の便しかない。ならば「糞」の言い換えとして「まるもの」というのはどうだ?
……え、何? まるもの…おきて?
……ああ。あー、ちょっと子供たちが可哀想になるので引っ込めよう。まぁ子供はウンコちんちんが大好きだから、かえって大喜びかもしれないけれど。
(↓続く)