チャンネルNECOで『怪奇大作戦』第6話「吸血地獄」を観ていたら、いきなり路面電車が映った。鉄道(軌道)が出てくるとなれば場所を特定したくなるのがマニアの性分というもの……ていうか別府が舞台なんだから、大分交通の別大線ですな。
(参考:「『旅路』特撮番組の中の鉄道」
http://www1.ttcn.ne.jp/tabiji/zakki/za0604.htm)
今回の私の興味は路面電車よりも、その後ろの別府警察署。昭和初期に建てられたと思しき重厚な近代建築です。
別府は以前訪れたことがあり、昭和3年に建てられた別府市中央公民館(元別府市公会堂)という近代建築を見ている。
警察署もこの公会堂と同時代の建築だろうと「別府市公会堂 警察署」でググると……ヒット。別府歴史資料デジタルアーカイブの「別府歴史年表」に「1929 昭和4 7 別府警察署が浜脇埋立海岸に移転。」とありました。
http://www.beppu.biz/histo4.htm
『怪奇大作戦』に映っているのは、このときに建てられたものでしょう。その後、いつのことかは不明ですが、警察署は建て替えられて現存していないようです。それはいいとしても、ウェブ上では上記の築年月以外の情報が見当たらないのがちと不満。画像も無く、週末にとりあえず中央図書館にでも調べに行ってみるかな。
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(追加:そして中央図書館に行ってみた結果。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20110809
コメント欄が本番です!)
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さて、「吸血地獄」の回は桑田次郎によってマンガ化されています。
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TV版では、吸血の欲求にかられて衝動的に人を殺してしまうのですが、マンガでは妙に冷静で狡猾です。幼女なのに。
1ページ飛ばして、養父をその手にかけた後には……。
「だからおにいちゃんだいすきよ」……なんて狡猾な! 「美女が実は恐怖の吸血鬼」よりも、「幼女が実は恐怖の吸血鬼」というほうがテンションが上がりますね。
いろいろあって最後には「九州にある地獄谷」に沈んでいきます。TV版も別府が舞台で、観光名所・鉄輪(かんなわ)地獄も登場するのですが、ニーナと男の最期は崖から落ちるだけでした。本来は地獄のどこかに沈める予定だったのが、撮影できなかった? 撮影所にセットを組んで沈むところだけ別撮りして、別府の実景とカットをつないでそれらしく見せる、というやり方もあったろうにと思いますが、それも相当な手間なのか。