はやぶさ〜鉄道と宇宙〜…ってオイ

以前、新しい東北新幹線車両の愛称が「はやぶさ」に決まったとき、私は「JR東日本には小惑星探査機「はやぶさ」の話題に便乗するつもりが無さげ」と書いておりました(2010年5月11日付)。
帰還直前になってからにわかどもが発狂しやがった熱狂的な人気となったため忘れがちですが、5月の時点では小惑星探査機のほうの「はやぶさ」は大した話題ではなく、「新型新幹線の愛称を「はやぶさ」に決めた関係者たちは小惑星探査機のことは知らないんだろうな」と思えたほどです。その後も、『こち亀』が架空の小惑星探査機を「青羽(あおば)」と名付けた程度で(2010年6月5日付)、新幹線と小惑星探査機とを関連付けて話す人もいなかった。
ところがその後ひと月も経つと、小惑星探査機「はやぶさ」は大人気。列車で「はやぶさ」といえば九州行プルートレインだったことなど忘れさせるほど、「はやぶさ」の名は広まりました。
そこで鉄道博物館、3月2日から「はやぶさが、はやぶさに出会う日。『はやぶさ〜鉄道と宇宙〜』展」なんて企画展をやるという。
http://www.railway-museum.jp/top.html

○ 「はやぶさ〜鉄道と宇宙〜」展は、東北新幹線E5系「はやぶさ」と小惑星探査機「はやぶさ」が夢の実現に向けた軌跡をたどるダブル公開イベントです。
JR東日本東北新幹線E5系「はやぶさ」は、2011年3月5日(土)、国内最高レベルの速さと快適性を備え、東京〜新青森間で運行を開始します。
宇宙航空研究開発機構小惑星探査機「はやぶさ」は、2010年6月13日(日)、小惑星イトカワからサンプルを採取して帰還するという世界で初めての偉業を成し遂げ、多くの人に感動を与えるとともに、地球の起源の解明などに寄与することが期待されています。
○ それぞれの「はやぶさ」に共通することは、最先端の技術を取り入れ、多くの困難を乗り越えて夢を実現させたことです。
○ 「はやぶさ〜鉄道と宇宙〜」展では、それぞれの「はやぶさ」の軌跡をたどりながら、開発された最先端の技術を中心に、日本の技術力と取り組みをご紹介します。
http://www.railway-museum.jp/press/pdf/110207.pdf

「それぞれの「はやぶさ」に共通することは、最先端の技術を取り入れ、多くの困難を乗り越えて夢を実現させたことです」……って、共通点それしかないし。ふたつの「はやぶさ」に限った話じゃないし。ていうかそもそも、小惑星探査機のほうは夢を実現させた=結果を出したけど、新幹線のほうはまだ何も結果を出してないし。
はやぶさ」人気に便乗するにしても、何かもうちょいウマイ理由付けはできないものかと思う。