『死とメンヘル』

という駄洒落を思いついたがシャレにならないので却下。

詩とファンタジー 2008年 06月号 [雑誌]

詩とファンタジー 2008年 06月号 [雑誌]

閑話休題、本屋をフラフラしていたら目に付いたのがこの雑誌。やなせたかし責任編集の「投稿誌とイラストレーション」の雑誌という、『詩とメルヘン』の正統後継誌だ。ノーチェックだった間に既に3号目、編集後詩でやなせたかしが「3号までは なんとか辿りつきました」「詩の雑誌なんか 売れません」「おびえながら 次号へつづく」と書いており、状況はやはり厳しい様子。

個人的には『詩とメルヘン』には何の思い入れも無いし、この『詩とファンタジー』も買ってはみたがどうというものも無し。私の興味をひくのは誌名の変化だ。事情はどうあれ「ファンタジー」が「メルヘン」に取って代わったことになる。「メルヘン」は死語と化したか陳腐化したか、はたまた何かしらイメージが固定化されたのか…。いずれにしても舞台から降りたのだ。
死語と化したのであれば、その言葉の死を悼んだり、生前の実績に想いを馳せたりしてもいいのでは……などとメルヘンチックに思う。