「ぶり」「ぷり」

最近の「ぶり」「ぷり」の乱用っぷりはいささか目に余る。例えばGOOGLEのニュース検索で「ぷり」を検索すると(「ぶり」だと「○カ月ぶり」や「○年ぶり」がヒットしてしまうので)76件がヒットするという使われっぷり。「勝ちっぷり」「食べっぷり」ならともかく、「キム兄の“兄貴っぷり”」「減量っぷり」「本末転倒っぷり」「移植っぷり」「大盛況っぷり」「ずんぐりむっくりっぷり」といった使い方のバカっぷりには頭が痛くなる。
「ぷり」はとうとう「肌っぷり。艶っぷり。」と商品コピーにまで採用される人気っぷりだ。「なんとなく、いつの間にか」の浸透っぷりのため、流行語として消費されずにこのまま定着してしまいそうなのが怖い。まぁ私に何をどうできるわけでなし、細かいことは言わずに見守っていくべきなのだろうが、何がこのような「ぷり」の氾濫を招いたのか、それはやはり気になるところである。
この「ぷり」は、どうやら強調に使うケースと、「度」「さ」の代用であるケースが混在しているようだが、専門家ではない私には詳細な分析はできない……とその逃げ腰っぷりを隠しもしない厚顔っぷり。ただ、ぷりを取っても不自然でないものや、頭に「チョー」を付けてもしっくりくるものは、強調のために使われているケースと見ていいだろう。っぷり。
例えば「チョー本末転倒」「チョー大盛況」は自然だが、「減量っぷり」「移植っぷり」は「減量度」とか「移植度」と「度」を補いたいプリね。「キム兄の“兄貴っぷり”」に関しては、固有名詞まで含めて「アドン兄の“チョー兄貴”」と言い換えるのが自然プリ。



なお、本文から「ぷり」外すと各語尾はこんな調子になるプリ。
「最近の「ぶり」「ぷり」の乱用はいささか目に余る。……76件がヒットするという使われようだ。……といった使い方のバカさ加減には頭が痛くなる。……と商品コピーにまで採用されるほどの人気だ。……浸透しているため、……とその逃げ腰を隠しもしない厚顔さ。
こうして見ると「ぷり」はやっぱり要らない気がするプリね。