ステルス“戦闘機”

米国、最新鋭ステルス戦闘機F22を日本に、F117を韓国に配備

米国空軍はレーダーに映らないステルス機能を持つ最先端戦闘機F22ラプター12機と将兵250人余を今月中に日本・沖縄の嘉手納基地に一時配備することにした。 ステルス機のF117戦闘機(別名ナイトホーク)に代わるF22ラプターが米国以外の地域に置かれるのは初めて。

また米空軍は8日、ニューメキシコ州に基地がある第49戦闘飛行団所属のF117A飛行編隊と300人の将兵を韓国に送った。 F117編隊は今後4カ月間、韓国で戦争抑止力強化訓練などを行う計画だ。 優れた爆撃機能を備えたF22とF117の東アジア地域移動配備は、北朝鮮が2回目の核実験を準備中と観測される中で行われた。 (以下略)

中央日報2007.01.10 19:07:22

「ステルス機のF117戦闘機(別名ナイトホーク)に代わるF22ラプター」「優れた爆撃機能を備えたF22とF117」って、おいおい。
そらぁまあF22にも爆撃能力はあるし(最近F/AのAが取れたそうだが)、行く行くはF22(の発展型)がF117の後継になる可能性は大だけど……。この同時配備は対地・対空と役割を分担してのことだよなぁ。ひょっとして、どちらも「ステルス戦闘機」と呼びならわされてるからゴッチャになったのかしらん? 
この点をちゃんと書いているのが産経新聞「米軍 日韓にステルス機配備へ」2007/01/10 23:54)で、「実現すればステルス型爆撃機、戦闘機が同時に日韓両国に配置されることになる」とさりげなくミリオタ的な(?)こだわりをみせています。

もっとも、他紙がいずれも米軍の外向きのポーズ「北朝鮮の再度の核実験を念頭においたものではないと説明」「今回の配備は特別な軍事脅威のためではなく、北朝鮮とも関係がない」を書き添えているのに対して、

在韓米軍のベル司令官は9日、「北朝鮮は目的に沿うなら(再度の)核実験を行うこともあり得る」と指摘。北朝鮮による追加核実験の可能性を注視しつつ、米韓軍が対北抑止力を備えていることを強調した。

と読者の危機感を煽るだけで締めているほうにこそ、いかにも産経的なこだわりを感じるのですが(苦笑)。