週刊少年ジャンプ#38

 
BLEACH
このところの話運びは無茶苦茶だったが、チャドと石田を再び活躍させるために、死神たち舞台から下ろすお膳立てだったと思えば納得……できる? しかしチャドはともかく石田のほう、「死神には直接関係ないので父との約束を破ったうちに入りません」というのなら、限りなく詭弁だと思うぞ。次号以降、石田本人が何を言うかにも注目だ。
 
アイシールド21
最後の最後は練習量の差が……たとえそれが0.1秒とはいえ、決め手になるという実に正しい少年マンガだ。
 
ToLOVEる―とらぶる―
並のラブコメなら「どっちを選ぶ!?」で盛り上がる幕引きなのに、このマンガでは「3(自粛)ルート突入か」と読み流せるのが怖い。
 
魔人探偵脳噛ネウロ
事態とは無関係に屋上で談笑するカップル……、が唐突に不自然な格好で銃撃してきても驚かなくなっている。慣れはおそろしい。

ネウロ大ピンチ? と思わせて実は! というちょっと知能戦ぽい展開だったが、読者に対しても伏せられていたカードを切り札に使われてもな、と思う。このマンガには毎度のことだから、今さら非難しないけど。

連載開始当初は人知を超えた無敵の魔人だったネウロが、しだいに弱くなってきているのが、ジャンプ名物「青天井パワーアップ」の逆回しになっていて面白い。特に今回は、当人の弱体化だけでなく敵の側の対策にまで踏み込んでいるし。このあたり、サイとの対決のときに言及されたことと何かしら絡めた話になると面白いのだが。
 
みえるひと
死なすのは惜しいキャラに育っちゃったよね、ゴウメイ。というわけで、明神対ゴウメイのほうは、無茶に派手なクライマックスと、さわやかさんな決着(因縁浅からぬ澪は「引き分け」に納得できるのかとは思う)で、いかにも少年マンガらしい面白さだったのだが……。

ぶっちゃけ、白金の登場は失敗だった。まだ事態がさして切迫していない、救援なしでもなんとかやれそうなムードのところで登場されても、まるでありがたみがない。
キヨイの接近が察知されたとか、グレイ相手にガク苦戦だとか、コクテンがヒメノを捕えたとか、そこらへんのワンステップをはさんだ後でもよかったのではないか。技より先に口がでちゃったのも、新キャラの印象づけとして失敗だろう。

まぁ相も変わらずがけっぷちの掲載位置だから、色々と前倒しで展開しなければならないのだろうが……。
 
太臓もて王サーガ
もうナルト流水見式のネタか! 早い早い。いや、むしろ描くのが遅いことの証明か(苦笑)。ついに間界が舞台となったが、今回限りの話なのか、王子と悠の回想メインで思ったほど盛り上がらなかった。これはこれで面白いんだけどね。