『侍戦隊シンケンジャー』第四十八幕「最後大決戦」

丈瑠の殿様返り咲きは確定事項として、どうやって返り咲くかが気がかりだったんですが、いやもう「予想の斜め上を行く展開」とはまさにこれ。普通に考えたら「志葉の本家が丈瑠を姫様の婿養子として迎え入れる」ってところなんですが、いくらアナクロな侍気質が話の肝といっても子供番組で「「家」のためにお互いよく知らない同士が結婚する」なんて展開はないよなーと思っていたんですが、ふはは、「婿」でなく「養子」ときたか。これなら解決策として問題無いだけでなく、強いネタ性を帯びるし、シンプル極まりない家系図で何が起きたか見せることができる。見事なもんだ。
外道衆の側も、「十臓は外道衆以下の外道でしたー」で一時チャラになっていた「人間から外道に墜ちたはぐれ外道」設定がここにきて生かされ、太夫の哀しさを引き立てつつ、封印の文字では終わらない展開を説得力あるものにしてくれました。
そして次回は最終回。予告でチラ見せしていた毎年の恒例行事、「変身前(の役者による)名乗り」が今から楽しみだ。

「スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」

で、殿様が復帰したご祝儀に映画を観てきた。さいたま新都心、9時30分からの初回はほぼ満員でした。

まず面白かった。VSシリーズには毎度のことだけど、作品の路線の違いが巧くファイトスタイルやキャラクターに反映されていて。特に走輔と殿様は好対照、というかいかにもウマが合わなさそうなのが、いかにもなとおりに衝突してくれます。この両レッドに限らず、シンケン、ゴーオンどっちもみなキャラが立ってるしね。バトル以外のところでも子供たちにキャッキャッとウケていました。

シンケンの時間軸では、まだアクマロが健在で腑破と太夫が友軍に着いていた頃で、クリスマスワールドをフィーチャーしていることと併せて考えるに、ライダー大戦の併映というケースも意識してたのかも。

見所は爺のさりげな強さとか、長い長い13人名乗りとか。無理矢理出てくる(あえて本筋と無関係なところに出番を作ったんだろうけど)ゴセイジャーとか。巨大戦は短めですが、エンジンオーG12とサムライハオーの揃い踏みに加えてサムライフォーメーション23(トウェンティスリー)!! も登場。23体合体ではなくイカ天バスターとエンジンオーを中心にゾロゾロッと並ぶだけなんですが、これがなかなかに壮観です。

大きな不満は炎神たちの出番の少なさ、そしてその炎神に全メンバーがいつの間にか助け出されていること。前者は仕方ないとして、後者はいくら尺が足りないといってももう少し見せ方があったのではと思う。

細部で気になったのは、走輔のあごのたるみ具合(笑)。元からこれくらいだったっけ? もうひとつ、ジャンクワールドのロケ地、というか廃バス。乗降口に「乗合」の文字が確認できたから、ふつうに旅客営業していたバスで、社名とおぼしき部分に「電氣」の文字が見えたから、鉄道会社のバス部門か、鉄道廃止後に社名だけ元のままバス会社に移行した会社だと見当はつくのですが…どこのだろう? 大道具として撮影用に作られたor塗装された車体だとしたら、「電氣」はちょっと通好み過ぎる、というかまず出てこない発想だから、実在する廃車体だと思うのだが。

ハートキャッチプリキュア

これまでの番宣では「ふたご姫」かと思っていたが、予告を観たら「おジャ魔女」だった。バンダイ&東映アニメは手換え品換えよくやるよな。ヒロインが眼鏡っ娘というのも、既に『怪談レストラン』という先例があるとはいえ斬新。放映開始は来週だというのに、玩具のCMを始めてしまったのも、手換え品換えの一環でしょう。そのなかで気になったのが、コレ。

「カードでおきがえショップ」ですってよ。かつて私は、2008年6月1日付エントリ(こちら→)で、着せかえ人形の商品展開が縮小している現状をとらえて、当時の流行のフレーズに絡めて「「女児の世界で「三次元終了」が起きていた」」などと書いてたわけですが、いやはや、まさか「ドールなのに着せかえ服は二次元」なんて商品が世に出てしまうとは。

何故か変換できる

以前にも書いたとおり(2009年5月20日付→)、ポメラは変換がちょっとおバカというか、辞書のボキャブラリーが貧困なのですが、何故か「おじゃまじょ」→「おジャ魔女」は一発変換。「りゅうき」→「龍騎」も一発変換。調べてみたら「響鬼」「電王」もすでに変換候補に入っていた。過去に入力した記憶のない単語なので(龍騎、電王はあったかもしれないが「おジャ魔女」は無かったのは確実)、出荷段階であらかじめ登録してあった、ということだが……ほかに覚えさせておくべき単語、フレーズはいろいろあるだろ、おい。