「スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」

で、殿様が復帰したご祝儀に映画を観てきた。さいたま新都心、9時30分からの初回はほぼ満員でした。

まず面白かった。VSシリーズには毎度のことだけど、作品の路線の違いが巧くファイトスタイルやキャラクターに反映されていて。特に走輔と殿様は好対照、というかいかにもウマが合わなさそうなのが、いかにもなとおりに衝突してくれます。この両レッドに限らず、シンケン、ゴーオンどっちもみなキャラが立ってるしね。バトル以外のところでも子供たちにキャッキャッとウケていました。

シンケンの時間軸では、まだアクマロが健在で腑破と太夫が友軍に着いていた頃で、クリスマスワールドをフィーチャーしていることと併せて考えるに、ライダー大戦の併映というケースも意識してたのかも。

見所は爺のさりげな強さとか、長い長い13人名乗りとか。無理矢理出てくる(あえて本筋と無関係なところに出番を作ったんだろうけど)ゴセイジャーとか。巨大戦は短めですが、エンジンオーG12とサムライハオーの揃い踏みに加えてサムライフォーメーション23(トウェンティスリー)!! も登場。23体合体ではなくイカ天バスターとエンジンオーを中心にゾロゾロッと並ぶだけなんですが、これがなかなかに壮観です。

大きな不満は炎神たちの出番の少なさ、そしてその炎神に全メンバーがいつの間にか助け出されていること。前者は仕方ないとして、後者はいくら尺が足りないといってももう少し見せ方があったのではと思う。

細部で気になったのは、走輔のあごのたるみ具合(笑)。元からこれくらいだったっけ? もうひとつ、ジャンクワールドのロケ地、というか廃バス。乗降口に「乗合」の文字が確認できたから、ふつうに旅客営業していたバスで、社名とおぼしき部分に「電氣」の文字が見えたから、鉄道会社のバス部門か、鉄道廃止後に社名だけ元のままバス会社に移行した会社だと見当はつくのですが…どこのだろう? 大道具として撮影用に作られたor塗装された車体だとしたら、「電氣」はちょっと通好み過ぎる、というかまず出てこない発想だから、実在する廃車体だと思うのだが。