『まんがタイムきららキャラット』4月号

ひだまりスケッチ
表紙&巻頭カラー。開幕からしばらく何が起きたかわからなかった。前号休載で間が空いたし、前々号は「夏目が出てきただけで終わった」だったからな(http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20151230)。これだけまとまったページ数で載るのも久しぶりだ(泣)。

お話は大学見学でテンション上がっちゃうゆのっち&宮ちゃん。初めて大学に入ったときの高校生ってこんなんかな。それよりも夏目と沙英が相変わらずなのが可笑しかった。
 
NEW GAME!
前号の予告になかったけど今月も2本立て。攻めてるなァ。1本目はねねっちとあはごんさんの、凸凹ってレベルでない高低差コンビの話。このマンガには珍しく…と言ってはなんだが、凝りまくりの構成で、ふたりの共通項と違いを巧みに見せてくれた。雪だるまの演出のほうは目は引くけど、時間経過の表現以上の意味があるのか無いのか、ちょっと戸惑う。

2本目は劇中時間で2年目突入。新入社員がいないというのは「新キャラの投入が無い」と受け止めるべきか。「変わったこともあれば変わらないこともある」の台詞どおり、成長したりそうでもなかったりの青葉や八神がゆるゆると描かれた。
 
「Aチャンネル」
ナギは可愛いニャン。それはともかくナギとトオルだけの回って珍しい。アオ郎カフェ回(H26.11)もオチ的に二人出てきたし。2巻参照とあるから引っ張り出して読み返したが、ふいとオチで描かれているだけだった。よくこんなネタ引っ張ってきたな。
 
「疾風ういんどみる!」
「大売出しのアレ」というから、のぼりと帆を混同しているのかと思ったがひょっとしてセール(sale)とセイル(sail)のダジャレだったのか!? 真面目に地道にヨット部活動を描いていくという展開はちょっと予想外。それはマァ、ヨット部であることの必然性もあって好ましいのだが、「ボケる・解説する」という学習漫画フォーマットになりかねない感じで心配。
 
「アニマエール!」
新連載。型どおりでご都合主義的な展開は気になるが、・無知だが行動力がある主人公 ・ツッコミ兼解説役 ・チア経験者だが今は離れている副主人公 という三人のキャラ配置が巧い。当面は「有馬はなぜチアを辞めたのか、それをどう説得するか」で話を引っ張るとして、その先は「どうやって5人の仲間をそろえて部活にするか」になるのだろうか。
 
「黒髪巫女とマリアウィッチ」
マリアがただダメっ娘なだけでなく、魔法使いとしてそれなりに有用であることが巧く描写されていた。このまま順当に連載にこぎつけると思うが、問題はむしろその先、どう続くか続かないかだな。
 
「トモダチヅクリ」
前回(ゲスト掲載としての最終話)、主人公2人が唐突に文芸部に入部したのは正直どうかと思っていたのだが、2人の「外側」の視点が追加されたことで2人の関係性がより明確になった感がある。これで正解だった?
 
「まちカドまぞく」
カラーページ付で2本同時掲載。「きらキャラット」の次代を背負うタイトルとして期待されているのだろうか。このタイミングで2本ともサブキャラとの交流が中心の話だったのは、連載長期化を見越してのことと考えていいよね? 

1本目、ミカンとシャミ子で映画を見る話。ふたりの距離が縮まって、シャミ子と呼ぶようにと言う優子さん……って、それでいいのかシャドウミストレス優子さん? そのシャミ子、ゾンビに肩入れして映画を楽しむ、という変な趣味に目覚めちゃったけどいいのかそれでw

「シャミ子と桃との関わり」を本筋としているこの作品には珍しく、桃はほとんど出てこない回だったが最後にサラッと「昔はもっと元気だった」「この数年で何があったの」という意味深長な言及が……。この数年の間に桃の身に何かがあったが、みかんはそれを知らない、ということだよね。 なお、「たまさくらちゃん」はフォロワー80人どころかアカすら存在せず。「たまさくら」は8人いるけどいずれも無関係。

2本目、ついに小倉さんにスポットが当たる。シャミ子はちゃんと「変身できるようになったのは小倉さん作の薬を飲んでから」と理解していたのか。相当アレな感じの人物だが、それでむしろ桃色プロデューサーとゲス先リリスのキャラが映えた感じ。桃、シャミ子相手だと情に絆されかけてるけど、リリスさん相手だとシビアに厳しいよな。
 
「ばーどすとらいく!」
次回最終回。クルが元の姿に戻る・母星に帰るというのは設定的に予想できた展開だが、ここまでシリアスに泣かせにくるとは思わなかった。ここからどう幕を引くのかドキドキ。ただ一方、ヘロン参謀長の扱いはいささか大雑把で、もう1話くらいあれば……と思う。クロもあれなら何の葛藤も無しで総統側に寝返られるよね。