高知城・はりまや橋・鰹のたたき・夜行バス/四国旅行#17

9月の四国旅行についてのエントリはこちらからどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150922#p1
 

煉瓦形コンクリートブロックの発見と撮影の後は山内神社をお参りし、そして高知城へと向かう。

リョーマの休日」。こういうセンスは嫌いじゃない。
そうして高知城の入り口近くに至ったのだが。
さて。
当人たちが音楽のつもりでいるものを「騒音」と呼ぶことはためらわれるが、しかし時と場所をわきえないならそれはやはり騒音なのである。

この日の高知城は騒音に包まれていた。
う る せ え 。
この一語である。何やらのイベント(ググったら「秋のお城まつり2015」らしいが、神楽とかでなくて何というか「騒音」としか表現できない何かだった)で、城門前の広場でギャンギャンと演奏??? していて、これがとにかくうるさい。どれくらいかというと、「うるさい」以外の印象が一切残っていないくらいにうるさい。

あーうるせえ。

あーうるせえ。

あーうるせえ。
高知城についてはもうそれしか覚えていない。
天守閣に入ることもなく、騒音を避けて裏口側(県庁側)から退散する。

「クサリ」「クサリ」と自己主張するくさり。
私は中学生のとき、こういう鎖がかかっていることに気付かずに自転車で突っ込んでいって派手に転んだことがあるので、この主張の意味も理解する。ただそれにしても何か他に書くことが…例えば「車両進入禁止」とかがあるのではなかろうか。

この後、県庁前停留場から再び電車に乗って後免町方面を目指した、というのが「とさでん交通#3/四国旅行#14」。
 

そして夕方。とさでん完乗を果たしてはりまや橋まで戻ってきて、あ、そういやそのはりまや橋を見てないわと思い出す。

はりまや橋。この地下には大通りを横断する歩行者道があり、そしてちんまりとした展示施設が設けられていた。先代のはりまや橋…などはどうでもよく、歴史的な写真などを興味深く見る。

足下には観光マップ。

よく見ると高知駅舎が建て替え前で、土電も駅前広場に入ることなく曲がって終点になっている。

高知駅まで戻ってしまうと、駅舎内にも周囲にもほとんど飲食店が無いため(駅前の一等地にホームセンターがあるのはそういうお国柄なのだろうか?)、選ぶ余地無く「床や」に入って、鰹のたたき定食をサカナに地酒「酔鯨」で夕食。一合756円、旨いが高い。たたきは身が締まって「もっちり感」(歯ごたえがあるが噛みきれる)があり、「なるほどこれが『堅い魚』か」と納得しかかるが、「いや待てそれは鰹節の堅さのことではなかったか」と思い直す。

復路は高知駅前から夜行バス。3列シートのバスを予約したはずなのに2列+2列で仕切りカーテンも無いごくふつうの車両に乗せられて、「??? まさか詐欺では!!?」とハラハラしたが、鳴門で乗り換えだという。

バスの中では基本座ったまま、窓側の席を取ったといってもカーテンは閉めたまま。鉄道に比べて少々圧迫感がある。ただ、外が見えなくともどこを走っているかはスマホGPSマップで把握できるから退屈はしない。

そうそう、四国に行くとなったらJRか飛行機だから全く意識外だったが、車での関東へのルートは瀬戸大橋経由でなく淡路〜明石海峡大橋経由なのだな。ちょっと考えれば当然のことだがちょっと新鮮だった。

途中、藍住インターで徳島自動車道から下りて、はて一体どこへ? と思ったら板野インターから高松自動車道に乗った。


こういうショートカットもあるのだな。これもちょっと面白い。

そして四国の東端あたりで再び一般道に降りて、「コトバスステーション鳴門」着。なるほど、四国のあちこちからいったん客を集めて、鳴門のターミナルで改めて目的地別にメインのバスに振り分ける、というわけだ。ここまで大規模な運行の夜行バスというのは初めてだ。

また、「高速道を降りたならひょっとして…?」と思っていたら期待どおり、売店(一般道だからふつうにコンビニだが)ではアルコール類も売っていた。SAには無いんだよね〜当たり前といえば当たり前だけど。

かくて翌朝、新宿に到着して4泊2日の旅行は終わり。色々と予定どおりに行かない部分もあったが、十分満足の行く旅だった。超ハードなスケジュールにあれやこれやと風変わりな興味のあり方はひとり旅ならではの気楽さだが、いささか気楽過ぎたので次はもうちょっとふつうの旅行をします(無理)。