高知の煉瓦形コンクリブロック塀/四国旅行#16
9月の四国旅行についてのエントリはこちらからどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150922#p1
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時系列では「四国旅行#13」と「四国旅行#14」の間。電車に乗ってばかりなのもどうかと、伊野で乗った電車からは県庁前停留場で降りて、山内一豊ゆかりという山内神社に向かう。
その山内神社のすぐ近く、ひょっとしたら山内神社の敷地を囲っているのかもしれない塀が……。
煉瓦形コンクリートブロックを積み上げたものだったのだ。
松本電鉄(アルピコ交通)・西松本駅の傍らに建っていた「松本電鉄社員寮」(現存せず)に使われていたものと同様のものに見える。
いや、コンクリート製(たぶん)でレンガ形なのは同様だが、見比べると松本のもののほうが緻密で、高知のものは何というか大ざっぱだ。目地や積み方の問題でなく、ブロックそのものの質が違うように見える。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150120
↑ここで触れた後もボチボチ調べていたが、レンガ形コンクリートブロックの正体はいまだつかめない。なのにまた現存する物件に遭遇してしまった。
住吉街道のコンクリートレンガ塀(大阪市住吉区)
近寄ってみると、どうもコンクリートをレンガの形にして積んでいるみたい。イギリス積みにしてあります。風化に弱そうで、目地より先に減っていっています。
裏を見ると、途中から赤煉瓦の塀に変わっているようです。
「日常旅行日記」2012年1月14日付
http://binmin.tea-nifty.com/blog/2012/01/post-b5dd.html
ネット上ではとりあえずこのレポートを見つけたのだが、長野県松本市、大阪市住吉区、そして高知県高知市とまるでバラバラに見られることから推察するに、このレンガ形コンクリートブロックを生産していたセメント会社はどうやら1社だけではないらしい。あるいは、意外に普及していたのかもしれない。だがその割には手掛かりのひとつも無く、往生している。