コミティア112に一般参加

コミティア112に一般参加。人ごみと行列が嫌いなもんで、同人誌即売会は久々。せっかくだから、とショップ委託や通販がないような本を中心に購入していったところ、それなりに支出を絞り込んだつもりなのに思いがけず大散財となった。

ていうかマァ、いずれも「今ここでしか買えない本」なのは概ね確かなんだけど、それは決してイコール「私にとって必要な本」「支払った金額分の意義がある」という意味ではないんだよなぁ……と戦利品をチェックしていてしみじみしたり、ガックリ後悔したり。

そうそう、コミティアといえばオリジナルオンリーなのが特徴なのに、明らかに著作権を侵害している本をカタログで紹介しているのはいいの? と思ったりもした。それも、言い逃れの余地が無いレベルでの堂々とした侵害。二次創作ですらないのだ。「研究目的の引用」の大義名分を立てるのだろうけど、文章の引用でなく図像で、個々のキャプションは分量・内容とも編者の独創や研究性があるとはとうてい言い難い。私には有益だったから書名は書かないけど。
 
あえてここで取り上げたい本は以下のとおり。
 
「埼玉サンロク部」(MYBK_LIGHT、せきはん)
全ページカラーのイラスト集。これのためにコミティアに行ったようなものだ。360CCの軽自動車×女の子の取り合わせで、しかもウェブ上では未発表のマンガの主人公がスバルR-2とあっては入手せざるを得ないのであった。R-2が「カエルちゃん」というのは女子校生センスだよなー(作者は男性のようですが)。狭山茶の茶畑を行く姿も絵になってます。私も埼玉県民続けて結構長いので、一緒に入手した「わたしたちが放課後フラフラする理由」吉見百穴と併せて愛郷心を刺激されたりされなかったり。
http://mybk-light.blog.jp/
マンガ以外は大体ここで既に発表されているので新味は欠けるのですが、やっぱり手元に置いておきたいよね。
ただ、一点だけ不満なのは紙。キズ・汚れが付きやすくてちょっと取り扱いが難しいです。
 
「大人なお友達に送る企業博物館読本」(1,2)(かざたち)
タイトルだけで内容も大体わかるな。企業博物館は一元化されたポータルサイト( http://homepage3.nifty.com/hoshiais/ )やそれぞれの公式サイトはあるけど、まとまったレビューは見かけないのでこれは普通に参考になった。次の休日はここで紹介されている企業博物館に行ってみようかしらん。
1冊めが取り上げているのは、ソニー(品川区北品川)、清水建設江東区越中島)、ミツトヨ川崎市高津区)、デンソー(愛知県刈谷市)、エース(台東区駒形)、味の素(港区高輪)、オーディオテクニカ(閉館中)、ブリジストン(東京都小平市)、日清食品大阪府池田市)、東芝川崎市幸区)、パナソニック大阪府門真市)、トヨタ名古屋市西区)。
2冊めは、パイロット(中央区京橋)、アイシン精機(愛知県刈谷市)、日産自動車横浜市神奈川区)、帝国データバンク(新宿区本塩町)、東洋製罐(品川区東五反田)、凸版印刷(文京区水道)、第一三共中央区日本橋)、日本通運(港区高輪)、鈴廣(神奈川県小田原市)、メルシャン(山梨県甲州市)、LIXIL(江東区大島)、三菱(文京区湯島)。
 
「神社参拝作法」(1~3)(ひなうた、うた)
これもタイトルどおり。マンガ仕立てで神社参拝の作法を解説。私の興味はお賽銭の額なのだが(http://gray.ap.teacup.com/unknown/34.html)それについては「五円とか十五円とか参拝に来てる人たちからうまれて定着していったシャレなのかな。最初に言い出した人はどんな人なんだろ」というだけで、つまり何も分からない。歴史学でなく民俗学フォークロア)の領域で、でも調査・研究している人はいないんだろうなァ。
 
「児童漫画いろりちゃん」(MOOK-TV、むっく)
とらのあな虎々ちゃんでおなじみ、むっくが『まんがタイムきらら』誌で連載していた「ホワイトロリータ」の改題・総集編。あれ? 商業出版で出てなかったっけ? なんで私は元の「ホワイトロリータ」のタイトルを知ってるんだ? 『まんがタイムきらら』は読んでないのに。

えーと、むっくの商業誌の4コマということで「ころころころもちゃん」(asin:4840224625)とか「眼鏡のお年頃」(asin:4832275194)の系統です。微妙に常識のラインを踏み外している狂気が相変わらず面白いのですが、主人公のキャラの方向性がイマイチ不明瞭な感じも。