スヌーズが意味するところ

昔むかし、「サカナ跳ねた」って歌があって。飛鳥涼作詞(作曲も)なんですが、ムチャクチャ落ち着かないんですよあの歌詞。
♪次のシグナルを 曲がればもうステーション っての。シグナルを曲がるって何?
そらまあ即座に脳内で日本語に自動変換されるけど、だったらハナから
♪次の信号を 曲がればもうそこは駅 でいいし、横文字にするなら
♪次のtraffic 曲がればもうstation くらいにしてくれ。

まぁ、「日本語でなら伝わる言葉を英語に直訳して落ち着かなくなっている」なんてケースは多くないでしょうからさておいて、しばしば気になるのが外来語の扱い。ここで取り上げたいのがアニメ『ディスクウォーズ:アベンジャーズ』の主題歌「突キ破レル-Time to SMASH!」の一節です。
♪放置して止まぬスヌーズの切望にやっと気付くフリ

……えーと。「放置して止まぬ<うたた寝>の切望にやっと気付くフリ」ですか?
講演とかセミナーで、聴衆たちがうたた寝してるけど放置して、それは(話なげーよ、いい加減やめろよ)という切望なんだけども、「昼食の後の一番眠くなる時間ですがもうしばらくお付き合いください」とか気付くふりして長話を続ける、とかそういう話?

閑話休題。日本の場合、元々スヌーズという言葉が一般的でないところで目覚まし時計のスヌーズ機能が普及したから、スヌーズと言えばイコール目覚まし時計のアレだと伝わるんですが、さて英語圏ではどうなんだろう? 目覚まし時計のアレはおそらく英語圏でも既に一般的で、かつ、長たらしく「スヌーズ何ちゃら」などと言ったりはせず、やはり snooze と呼んでいるとは思います。が、歌詞の中にひょいとそれが出てきた場合、うたた寝の意味でなく目覚まし時計のアレだと即座に伝わるんですかね?