仁義なきアメリカンミニカーの世界

先日、ヨドバシカメラ・アキバ店で目に止まったミニカー。


マテル社のホットウィール、ベーシックラインの製品で"PREYING MENACE"という。
微妙に違うが形といい色といい、カマキリを、すなわち"PRAYING MANTIS"をモチーフにしているとみて間違いない。
……いや待て、ミニカーの世界でPRAYING MANTISと言えば有名ブランドJohnny Lightningを擁するメーカーの名前だぞ? なんでライバルのホットウィール製品にこんな名前が使われてるの?

http://en.wikipedia.org/wiki/Johnny_Lightning
(略)
In 2005, Playing Mantis was bought by RC2 Corporation and Playing Mantis disappeared.

英語版ウィキペディアに当たってみたところ、「2005年、プレイングマンティスはRC2コーポレーションに買収され、消滅した」とのこと。
一方の"PREYING MENACE"は、http://hotwheels.wikia.com/ によると……。

http://hotwheels.wikia.com/wiki/Preying_Menace

The Preying Menace is a Hot Wheels casting debuting in the 2006 First Editions.
(略)

翌2006年のデビューだという。つまりマテルさんにおかれましては、ライバル社が無くなったものだからザマァみろと言わんばかりに、それとよく似た名前の商品をラインナップしたと、そういうわけなんですな。えげつないのう。

昔々アメリカでは、バンダイマシンロボを、トンカという玩具メーカーがGo-Botsの商品名で売り出しておりました。そのトンカ、後にハズブロに吸収合併されるんですが、そのすぐ後、ハズブロが展開しているトランスフォーマーシリーズに「Go-Bots」という名の仲間が加わった、という。旧Go-Bots(=マシンロボ)の再版とかでない、全く無関係な新製品として……。マテルのPlaying Mantis(違う)から、そんなことを思い出しました。こういうのってアメリカでは普通なんですかね? (ちなみにGo-Bots=ゴーボッツの名は使い勝手がいいのか、その後何度かシリーズ名になったりもしました)